2010年12月1日水曜日

2010/12 – 11月の活動と12月の抱負

基本情報技術者試験結果
 10月18日に受験した、情報処理技術者試験―基本情報技術者の結果が11月18日に発表された。
 結果は・・・
  午前得点…55.00点
   ストラテジ系…7.50点(30.0%)
   マネジメント系…6.25点(50.0%)
   テクノロジ系…41.25点(66.0%)
  午後得点…56.75点
 午前・午後ともに60%以上が合格のため、今回は<不合格>となった。
 午前試験では、ストラテジ系・マネジメント系の得点率が特に低かった。ストラテジ系も決して高い得点率だったとは言えない。午後試験は、解いている間正直きつかった。何を問われているのか分からない部分もあったため、来年の春期試験には合格できるよう、今回の反省を生かして勉強していきたいと思う。

インターンシップ報告会
 8月に行われた横浜清陵総合高等学校でのインターンシップの報告をさせていただく機会があった。本学部の授業で「インターンシップ」という科目が設置されている。その科目の報告会の中で、当該科目を履修していないが発表してほしいとK先生に依頼された。K先生は当該科目の担当で、履修者が例年をはるかに下回るものであったため、少しでも場を盛り上げようとお誘いいただいた。
 パワーポイントで何枚かのスライドを用意し、約15分間で発表を行った。11月上旬の報告会、インターンシップは8月だったため、その間は約3か月である。改めて3か月前のインターンシップを思い出す。情報科教員志望として、今すべきことを改めて痛感させられた。その意味でも、インターンシップ報告会は私にとって、とても充実したものであった。

授業見学
 先月紹介した教職課程の授業の1つ「教育実習I」において、授業見学の課題を課されている。授業見学をして、分量・形式自由のレポートをまとめるというものである。
 今回は、品川区立小中一貫校日野学園に訪問し、授業見学を行った。品川区立小中一貫校日野学園には、今年8月の勉強合宿でお世話になった。勉強合宿では、指導助手として生徒の学習のサポートにあたった。
 当日は、指導助手で担当した生徒たちを中心に、授業を見学させていただいた。生徒たちの授業に向かう姿勢と同時に、現場の教師がどのように授業を行っているのか観察させていただいた。
 英語の授業を見学させていただいた。生徒が楽しく授業に取り組んでいたのが印象的であった。教師の指導を観察していると、教師もやはり楽しそうに授業をしていた。英語の授業は、アクティブでなければならない・教師がハイテンションでなければならないと、授業デザイン論(英語)A担当の齋藤孝教授から聞いてはいたが、まさにこのことを言うのかと、そのときに感じた。英語の授業は、英語圏の文化を学ぶ授業でもある。アメリカ合衆国の文化を考えていただければ良いが、開放的で非常にアクティブである。日本人のためらいを見せるそぶりは見せない。まさにそうした文化を前面に出して、英語の授業を作り出していかなければならないと感じた。生徒がアクティブになるためには、教師がアクティブにならなければいけない。たとえ、教師の体調が悪くても、そのように振る舞わなければならない。英語教師の覇気には驚かされるばかりで、自分もこのようにならなければと思った。
 また、生徒は自分のことをよく覚えてくれていた。休み時間には自分のところへ駆け寄ってきた。

教員採用試験準備講座
 明治大学リバティアカデミーによる、「教員採用試験準備講座」が12月から始まる。
 この教員採用試験準備講座は、毎週土曜日4限・5限(14:40~17:50)の時間に、来年8月の教員採用試験2次試験頃まで開講される。教員採用試験の受験に向けて、一次試験対策から模擬授業、小論文対策、面接対策まで行っていくことになる。募集人数が100名ということもあり、教員免許の教科を問わず、たくさんの教職志望者との交流・コミュニケーション・意見交換の場ともなる。学外からの参加も可能なため、他の大学から、また社会人との交流もあり得る。
 同じ志を持つ仲間同士、頑張っていきたいと思う。来月以降のブログでは、具体的な講座の内容を紹介できればと思う。

12月の抱負
[教員採用試験準備講座の受講]
 先述した教員採用試験準備講座を受講する。教員採用試験に向けて、少しでも多くの教職を目指す仲間を作り、有意義な場としたい。

[第2回インターンシップフォローアップの会]
 「色」をテーマに模擬授業をすることになっている。現段階でどのような授業をするか決めかねているので早めの準備をし、指導案の作成・リハーサルを行いたい。
 フォローアップの会ではたくさんの批評をいただけて参考になる。今回のフォローアップの会もとても楽しみである。

[埼玉県生活指導研究協議会の学習会への参加]
 教職課程の授業(特別活動論)の先生の紹介で学習会に参加することになった。12月4日~5日の泊まりがけで講演会・分科会等が行われる。詳細は来月のブログで報告したい。

[自主勉強]
 12月はイベントはたくさんあるが、図書館・自宅などでの自主勉強も欠かせない。最近は、授業が午後からある日は、午前中から学校の図書館に籠もって勉強に打ち込むときがある。これを習慣化したいと思う。
 また、CCNA受験がまだ済んでいない。バウチャーの有効期限が来年2月1日と迫っているので、しっかりと対策をして、冬休み中には受験したいと考えている。

2010年11月1日月曜日

2010/11 – 10月の活動と11月の抱負

10月の活動報告と11月の抱負を述べさせていただく。

情報処理技術者試験―基本情報技術者
10月18日(日)、情報処理技術者試験の2010年度秋期試験が開催された。
今回は、基本情報技術者試験に挑戦。
情報科教員を目指すにあたり、I先生に受験を勧められ、是非取得しておきたいと思い受験した。
受験しての率直な感想としては、まだまだ基本情報技術者としてのレベルに達していないということ。
聞いたことがない用語が多くあったし、午後問題はほとんど解くことができなかった。
事前の試験勉強が十分にできなかったことを反省している。
ただ、試験教室のまわりを見渡すと、大学生が多い中、社会人の方も多数受験していた。
まだ遅くはない。
早いうちから受験をはじめ、できるだけ早く合格したいものである。
来年度春期試験には必ず挑戦し、必ず合格したい!

情報科教育法
文科系の学部に所属し、情報科の教員免許を取得するとなると、理科系の内容を多く扱うことはできない。
情報科教育法担当の先生が文科系の先生であり、文理を広くカバーする情報科の内容をすべて網羅するのは不可能に近い。
そこで、多くはない文科系の情報科教員としての素養を積んでいる。
10月の授業でのテーマとしては、情報と言語の問題がある。

言語は一種の情報であり、コミュニケーションのツールとして必要なものである。
日本では日本語が公用語として使われ、小学校高学年から外国語=英語を学ぶことになっている。
外国語=英語としたのは、学習指導要領には教科として「外国語」が設置されているが、その外国語として学ぶのは、ほとんどの場合「英語」となっているからである。
子どもたちの否応なしに外国語として「英語」が必修となっている。
英語が嫌いな生徒は、外国語習得ということすら嫌いになることがあり得る。
多くの日本人は学校で英語を学ぶが、流暢にコミュニケーションを行うまでには達しない。
日本人の英語力の低さは周知の事実である。
いかなる英語教育を行わなければならないのか、一部では英語を学ぶことをやめるべきであるとも言われている。

また、英語と日本語の場合での、キーボードでのタイプを考えてみる。
日本語では、ローマ字を入力し、ひらがなを漢字に変換するというプロセスが必要である。
そのため、画面から目を離すことができない。変換対象となる漢字は多くの場合多数存在するからである。
英語の場合ではどうだろうか。
英語は26文字のアルファベットといくつかの記号で構成される。
変換が必要ないのである。画面を眺めていなくても入力し続けることが可能である。
ここに英語を扱う者と、日本語を扱う者との差が生じる。
圧倒的に英語を入力していく方が速い。
日本語を扱う者は画面を眺め続けなければならないため、比較的疲労がたまりやすい。
仕事は圧倒的に英語を扱う者の方が速くなる。

言語という情報をひとつとっても、様々な分析を行うことができる。
「英語」の教員免許も取得するにあたり、このような側面からの「情報」へのアプローチを行っていきたいと思う。

その他の教職課程講義
情報科教育法以外の教職課程の講義を一つ取り上げる。
教育実習I
この授業は、明治大学教職課程の必修授業で、来年度の学校実習に向けた準備を行うことに主眼が置かれている。
授業は来年度まで続き、来年度まで担当の先生が固定されている。
授業は時間割の1コマに組み込まれているが、不定期に、半期で9回実施される。
10月には2回あったのだが、
1回目は、自己紹介1分半スピーチを行った。
教職課程を履修する他の学生の前で、1分半の間スピーチを行う。
教職への意思を交えて、自己紹介するというものだった。
2回目は、教職課程の日々と題し、ビデオを閲覧、その後グループ討論を行った。
教育実習がどのようなものであるのか、実際の教育実習の模様を撮影したビデオを見た後、教育実習生としての心得について議論する。
教育実習ではどんなことに気をつけなければいけないのか、4~5人のグループで話し合う。
・生徒は教師が黒板に書く文字を良く見ている。また、授業時間には板書の時間も含まれるということから、正確かつ丁寧に、できるだけ速く板書する必要がある。
・堂々とした態度で生徒の前に出る。
・教師が授業中に分からなくなったら生徒に考えさせてみる。授業は生徒主体、教師だけで進めるのではなく、生徒に考えさせる授業を展開する。
・・・・・
等々の意見が挙がった。
課題も出された。今回の課題は、自分版教育実習生心得の作成である。
議論の結果も踏まえて、自分なりの教育実習生心得を作成する。

11月の抱負
11月からは、大学主催の教員採用試験準備講座が開講される予定である。
情報科教育法担当のK先生から是非受講するようにと念を押されている。
開講が決まり次第、申し込む予定である。
その講座も含め、10月同様に教員採用試験に向けて勉強を進めたいと思っている。
また10月には結局受験できなかったCCNA試験を受験したいと考えている。
情報科教員としてのスキルアップのためにも取得しておきたいと思う。
何をするのか、1日のうちで何もしないということがないように、日々を有意義に過ごしたいと思う。

2010年10月1日金曜日

2010/10 – 9月の活動報告と10月の抱負

インターンシップ後のブログ2回目の記事を書こうと思う。
9月は、インターンシップフォローアップの会が行われ、インターンシップ以来の再会が実現した。

インターンシップフォローアップの会
9月20日(月・祝)、インターンシップ後、初めてのフォローアップの会が行われた。
午前中は、「スクイーク」を使ったプログラミング・アルゴリズムの学習。
午後からは、参加者による模擬授業が行われた。
参加者は、インターンシップでご一緒させていただいたYさん・Nさん、新たに1名が加わった。Kさんは都合がつかず参加できなかった。

<スクイークによるプログラミング>
スクイーク1
スクイーク2
スクイーク3
「スクイーク」でのプログラミングの学習は初めてであったが、インターンシップ中に学習させていただいた「スクラッチ」によるものと似ていた。
プログラミングと言っても、言語(Java、C言語など)を覚えて入力していくわけではない。
あらかじめ用意されているタイルを組み合わせていくだけでプログラムを組むことができる。
高校の情報の授業では、教師が1人ひとりの問題に対処している時間はない。
文法エラー、タイプミス、「;」抜けでいちいち対応していては、いくら時間があっても足りない。
スクイークではキーボードから入力して命令を与えることがないので、まず間違いが少ない。
マウスでタイルを移動して組み合わせれば、すぐにプログラムが完成する。
どのようにタイルを組み合わせればプログラムが動作するのか、アルゴリズムの考え方の導入として活用が可能であろう。

<模擬授業>
模擬授業のテーマは「2進法」であった。
テーマは共通であったが、それぞれの参加者で異なる授業を展開していた。
そのため、参考になること・学ぶことが多かった。
私自身はと言えば、2進法とは何かに始まり、基数変換、実習を行うという25分間を想定した授業案を構想していた。
ところが、25分では時間が足りなかった。
授業における時間感覚を身につけることはこれからも課題である。
実際の授業では50分もしくは55分間という定められた時間の中で授業を展開していかなければならないからである。
また、丁寧ではあるがメリハリをつけたほうが良いというご指摘を受けた。
生徒を惹きつけるところでは思いっきり惹きつける。
たんたんとした授業では生徒の集中力が落ちてきてしまう。
まだまだ工夫が必要であることを実感できた。
2進法単独に関して言えば、実際に黒板に0~15までの2進数を書いていくプロセスの中で繰り上がりを理解させることが必要であることを学んだ。

CCNA受験対策勉強会
CCNA(Cisco Certified Network Associate; シスコ技術者認定資格)受験に向けた、勉強会が大学の授業「ネットワーク技術」の担当者によって9月14日/15日の2日間の日程で行われた。
この勉強会では、授業ではできなかった部分の解説が含まれた。
ルータ、スイッチ、PCを配線・設定し、ネットワークを組む実習も盛り込まれた。
実習・解説の後は、練習問題に取り組んだ。
Cisco Networking Academyというオンライン学習環境では、NW-I~IVまでの段階的な学習教材と最終試験(Final Exam)が用意されている。
それに対応した形で、練習問題に取り組み、Final Examの受験に臨む。
NW-I~NW-IVまでの4つのFinal Examすべてに合格すると、バウチャーが手に入る。
このバウチャーによって、実際の試験を受験するときの受験料がおよそ半額になる。
最終日には、予習と勉強会当日の必死な勉強の甲斐あってか、バウチャーを獲得することができた。このバウチャーをもって、CCNA試験に臨みたい次第である。

後期授業開始
9月21日(火)から大学の後期の授業が開始された。
夏休みはあっという間に終わってしまった・・・。
今年度後期は、学部の授業に加えて、教職の授業も多くある。
授業配当の関係で、月曜日から土曜日まで毎日大学に行くことになった。
2010年度後期時間割
<教職課程の授業>
・英語科教育法II
・授業デザイン論(英語)A
・情報科教育法II
・特別活動論
・道徳教育の研究
・学習指導と学校図書館
・読書と豊かな人間性
・教育実習I
「学習指導と学校図書館」「読書と豊かな人間性」は、司書教諭課程科目の1つでもある。設置されている5科目10単位を修得することで、教員免許の他に司書教諭免許が与えられることになっている。
「教育実習I」は、来年度の学校実習に向けた準備を行う授業である。30~40人ほどのクラスに分かれて、学校実習に向けての講義、1分間スピーチや模擬授業などを行う。このクラスは、取得予定免許の教科・科目ごとに編成されているわけではないため、例えば英語の模擬授業を英語以外の免許を取得しようとしている学生に向けて行う。それによって、専門性を共通にしない相手に授業を行うことが可能となり、教科教育法における模擬授業とは一味違った体験・経験ができるものとされている。

10月の抱負
10月17日(日)は、2010年度秋期情報処理技術者試験が行われる。
夏休み中に基本情報技術者試験の申し込みをし、本日(10月1日)受験票が自宅に届いた。
これまでにあまり勉強できていないが、自分の知識・技能を確かめる意味で、今ある精一杯の力を出して受験したいと思う。
大学の授業もさらに本格的になる。教職の授業では、発表や模擬授業、そして課題が絶えない。
限りある時間の中で何をすべきなのかを自分でしっかり見極め、自分に妥協せずに取り組んでいきたい。
今日から就職活動が本格的にスタートしたようであるが、私は教職を本気で目指したいと思っているため、就職活動は現段階で考えていない。
自分の意思をしっかりと持って、前に進んでいきたい。

末筆になってしまったが、夏のインターンシップを共にしたYさんの教員採用試験の合格を祝したい。本当におめでとうございます。

2010年9月1日水曜日

2010/09 - インターンシップ後の活動と9月の抱負

インターンシップを終えて早くも半月が経つ。
神奈川県立横浜清陵総合高等学校でのインターンシップはとても充実していた。
そのインターンシップ以来、私の教員志望意欲はますます高まってきている。
インターンシップ後から今日までの活動記録をおおまかに示しておく。

勉強合宿の指導助手ボランティア
品川区立小中一貫校日野学園、8年生の勉強合宿に指導助手として参加させていただいた。
大学の掲示板に指導助手ボランティアの募集が掲示してあり、興味があったので応募した。

8月23日~26日の3泊4日の日程で、勉強合宿が行われた。
朝9:30に学校に集合して、バスで国立女性教育会館に向かう。
ここが4日間勉強をした場所である。

初日の日程は、開校式、一斉テスト、50分授業×2である。
一斉テストの試験監督と、授業のTAを務める。

この勉強合宿には私以外にも、様々な大学・大学院・既卒生からたくさんの指導助手の応募があり、私を含めて22名の指導助手が集まった。
(学校のホームページに指導助手の集合写真が掲載されているのでご覧いただきたい。)
宿泊は指導助手同士同じ部屋で・・・と思うだろうが、生徒の4, 5人のグループに1人の指導助手がつく形で、生徒と同じ部屋に宿泊した。
最初にこのことを聞いたときは少々戸惑ったが、生徒と寝食を共にすることで、勉強をしている生徒以外の生徒の姿を間近で見ることができた。

2日目/3日目は、60分授業×6である。
この日は、英語・体育の授業に入った。
英語の授業では、オリジナルテキストが配布された。
内容は、英検4級レベルの問題である。
せっかく多くの指導助手がいるということで、生徒を3, 4人に分け、3, 4人ごとに指導助手をつけて、グループごとに学習を進めていった。
生徒とコミュニケーションを取りつつ、楽しく学習を進めていった。
体育の授業では、ドッヂボールが行われた。
前半は生徒同士、後半は生徒対大人の対戦であった。
勉強の合間ということで、生徒は楽しんで体育に取り組んでいた。
特に、大人との対戦のときは、かなり燃えていた。
ドッヂボールをしたのは何年ぶりだろうか。
小学校・中学校時代の懐かしい日々が思い出された。

最終日は、一斉テスト、50分授業×2、閉校式である。
社会(地理)の授業に入った。
数人のグループに指導助手が1人ついて、生徒からの質問に応じる。

この勉強合宿では、日中の授業以外に自主勉強の時間が設けられていた。
自主勉強は、夕食・入浴後の19:00~21:00の間に行われた。
初日は、指導助手がいるということが災いになったか、指導助手と無駄話をしてしまう生徒が多かった。
私自身も指導助手として、教師の立場で生徒と接することができなかったことを反省している。
2日目以降、先生に注意されたこともあってか、生徒の勉強に向かう姿勢が変わってきた。2時間連続での勉強がきついということから、20:00までで一旦区切り、5分間の休憩を入れることとしたが、休憩後にどうしてもざわざわしてしまうことがあった。
3日目、最後の自主勉強の時間は、初日では考えられない生徒の姿があった。
隣の席の友人と話していた子がもくもくと勉強に取り組む姿
分からない問題が分かることによって「できるようになっている」と自らつぶやいている子
生徒は勉強合宿期間中で間違いなく成長した。
そのことが自分の目に見えて伝わってきた。
生徒が成長する姿を見て、嬉しくなった。
自分も指導助手としてこの勉強合宿に参加して良かったと思った。
と同時に、教員志望への意欲がインターンシップからさらに強まってきたことを覚えている。
公立の小中一貫校という珍しい学校の勉強合宿に参加できたことを本当に嬉しく思う。

情報科教員になるために
教員採用試験の勉強を始めた。
以前から購入していた教職教養の参考書を開き、学習をすることにした。
教育原理/教育史/教育法規/教育心理の各分野をまんべんなく学習しているところである。
とりあえずは、早いうちに1冊の参考書のすべての範囲を網羅し、過去問・復習に取り組みたいと思っている。

また、情報科に特化した勉強としては、
基本情報技術者試験
CCNA(Cisco Certified Network Associate):シスコ技術者認定試験
の対策をしている。

CCNA:シスコ技術者認定試験に関しては、
大学の授業で、「ネットワーク技術I~IV」の授業が用意されていて、
3年次前期でIVまでの履修が完了した。
夏休みが終わる直前の14・15日に、CCNA受験対策勉強会が大学で行われるので、
それまでに終わらせるべき課題をこなしているところである。
Web上には、授業を履修した人だけがログインできるサイトが用意されていて、そこには教材も提示されている。
オンラインで学習する環境が用意されているので、とても学習しやすい。

「ネットワーク技術」は1年次から段階的に履修してきた科目である。
情報科の教員を目指す者として、是非CCNAを取得しておきたいと思っている。

2010年9月の抱負
教員志望への意欲を低下させぬよう、続けてきた学習を継続させていきたい。
また、20日にはインターンシップフォローアップの会が予定されている。
インターンシップ後もこのような行事を企画していただいて、大変嬉しい。
インターンシップフォローアップの会で行われる模擬授業の準備も進めていきたい。
模擬授業では、インターンシップ最終日に行われた模擬授業の反省点も踏まえつつ、改善できるところは少しでも改善したい。
また、新たな学びを得ることができたらと思っている。

21日からは大学の後期の授業が始まる。
後期の授業が始まっても情報科教員採用のための勉強は継続していきたい。
一方にのみ自らの意欲が偏らないようにしたい。

2010年8月13日金曜日

Day 10 - 模擬授業、インターシップのまとめ

8月2日に始まったインターンシップも10日目、早くも最終日を迎えた。

模擬授業
インターンシップのまとめとして、インターンシップ生各人が模擬授業を行った。
10分以上の授業で、学習指導案と配布資料を作ることが条件とされた。
模擬授業で行う単元・テーマは自由だったため、私は「情報通信ネットワークの技術」をテーマとして模擬授業を行うこととした。

(模擬授業の様子)
模擬授業
模擬授業
模擬授業

指導内容
○導入
・「ネットワーク」とは何か、を考える。
・「ネットワーク」の例として、鉄道路線図を提示する。
・本時における「ネットワーク」について説明する。
○展開
・ネットワークの種類について
  LANとWAN
・ネットワークの仕組みについて
  IPアドレス、DNS
・身近な情報通信ネットワーク
  学校におけるネットワーク、家庭におけるネットワーク
・情報通信ネットワークのこれから
  家電のIP化、IPアドレス枯渇問題
○まとめ
・情報通信ネットワークが私たちの身近なところで機能していること。
・情報通信ネットワークが必ずしも万能ではないことから、それを利用している人間の在り方を考える。

このような指導計画のもとに模擬授業を行ったが、いくつか指摘された点があった。
・生徒の作業がないので、眠くなる。
 →話の切り替え、アクションが必要である。
・分かりづらい内容なので、具体例を活用する。
 →技術論ではなく、歴史的背景などの説明など。
・IPアドレスの説明に工夫が必要。
 →コマンドプロンプトで、ipconfig /allコマンド・pingコマンドを実際に入力させる。
 →住所に例えるのは良いが、IPアドレスが住所によって割りふられると思わせてしまう。
・プリントは授業の流れが分かる内容でなくてはならない。
 →空欄補充部分には、番号を振る。
・下を見ながら話をしない。

また、30分の予定で模擬授業を行ったが、23分で終了してしまった。
時間感覚はまだ身についていないと思うので、いくつも模擬授業をこなし、身につける必要があるだろう。

指摘された点を改善できるよう、どのような点に気をつけたら良いのか自分でもよく考え、今後の模擬授業や教育実習等に備えたい。

他のインターンシップ生の授業テーマ
・Excelで偏差値を求める
・アナログとディジタル
・情報化の進展と社会への影響

動画の編集・DVD化
この日行われた模擬授業ではビデオ撮影を行っていた。
そのビデオをパソコンを使って編集する作業を行う。
動画ファイルを自分のパソコンのDドライブに移動する。
パソコン内「マイドキュメント」はサーバ側にある。ネットワーク経由での作業
使用するソフトは、Adobe Premiere Elements。
まず、動画を取り込む。サイズが大きいと、取り込むだけでも最適化等に時間がかかる。
次に、取り込んだ動画のイン点・アウト点などを指定し、タイムラインの中に移動する。ここで初めてどの動画を使用するのかが決まる。
タイムラインに移動した動画には、マーカーをつけ、DVDを再生したときに最初に表示されるシーンメニューに表示されるようにする。つまり、チャプターを分ける作業である。
こうして編集した動画をDVDにするため、タイトル画面やタイトルなどを設定した後、書き込みを開始する。
最初から空のDVDに書き出すこともできるのだが、失敗する可能性もあるため、一度ファイルに書き出してからライティングソフトを使ってDVDに書き込むこととした。
この書き出し作業には時間がかかる。
待ち時間を利用して、掃除や片づけなどを行う。
ファイルへの書き出し作業が終わった後、ライティングソフトに書き出しされたファイルとインターンシップ中に制作してきた作品などを入れ、インターンシップを記録したDVDに仕上げた。
学校行事があるごとに、撮影した動画とそれに関連する文書・PPTスライドなどを入れて生徒に配ると先生はおっしゃっていた。
生徒が自分の発表しているシーンが記録されたDVDをもらったらきっと喜ぶことだろう。
教師の手間を惜しまないことが、生徒をやる気にさせる。

感想・まとめ
情報科での模擬授業は初めての体験であった。
私の模擬授業では、説明が多かったため、生徒のやる気を引き出すことがあまり出来ないと考えられる。
テーマ毎に、どのようにすれば生徒のやる気を引き出すことができるのか、
どのようにすれば生徒主体の授業を行うことができるのかを
今回行った模擬授業を大きな参考として、考えていきたい。

今回の模擬授業で撮影した動画を自分で編集した。
自分で自分を見るというのは、恥ずかしいものがある。
だが、こうして作成したDVDが今後の自分研究・課題研究のために大きく役立つと思う。

10日間のインターンシップは本当にあっという間だった。
DTPについて、その基礎知識・技術を学ぶと同時に、
実際に生徒と接することで、生徒とコミュニケーションをとることもできたし、
生徒の発想力の豊かさを感じた。
パソコンの前から離れようとしない生徒の一生懸命な姿に、自分が頑張らなくてはと何度思わされたことだろう。
指導していただいた先生からも、情報科の教員としての知っておくべきこと、教師として身につけておきたいことをたくさん教授していただいた。
運良く、教育実習生や教員採用試験一次試験通過者がいらっしゃったため、また新採教員の方ともお会いすることもできたため、
このインターンシップは、自分が想定した以上に充実していた。
教員になりたいという思いが、より一層強まったと感じている。

I先生はじめ、ご指導いただいたたくさんの先生方、教育実習生Mさん、インターンシップ生Yさん、Nさん、Kさん、このインターンシップを紹介していただいた明治大学K先生
すべての方々に感謝申し上げます。
貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。

2010年8月12日木曜日

Day 9 - 模擬授業計画、スクラッチ

インターンシップは明日で最終日を迎える。
明日は、模擬授業が予定されている。

「DTP基礎」短期集中講座は昨日で終わってしまったが、今日も何人かの生徒が未完成の作品を完成させるために学校に来ていた。

模擬授業の準備
最終日に行われる模擬授業の準備のため、午前中はほぼすべて、模擬授業の準備のための時間に充てられた。
10分以上の情報の授業という設定で、各自がテーマを定め、学習指導案と配布資料を作成することになっている
テーマは定まったが、どのように授業を進めたらいいものか、なかなか思いつかない。
教師は毎回の授業計画にたくさんの時間をかけることはできない。
週に複数の授業を受けもつこともあるだろうし、教えること以外にも仕事はある。
だからといって、授業を手薄にすることはできない。
生徒が学びたいという意欲のもとに学校に通っている限り、教師はそれに応えなければならないだろう。
「DTP基礎」短期集中講座では、生徒の学びたいという意欲がひしひしと伝わってきた。
生徒が頑張っている姿を見ていると、自分も頑張ろうという気持ちになる。

明日の模擬授業では、直接生徒を相手にすることはできないが、
40人の生徒がいると思って、今の自分ができるだけの模擬授業をしたいと思う。

スクラッチ
「スクラッチ」とは、プログラミングのためのソフトの一つである。(無料で公開されている)
命令を組み合わせるだけで、簡単にアルゴリズムを組むことができる。
一般的なプログラミング言語のように、ソースコードを入力する必要はない。
また、プログラミングの対象を常に画面上で見ることができる。
プログラミングに初めて取り組む生徒にとっては、良い環境だと思われる。


以下は、オリジナル作品である。


まだ作成途中であるが、バナナをどの動物にあげるかの判定プログラムである。
サルをクリックすると、バナナのところにいき、「正解」と表示する。
それ以外の動物をクリックすると、バナナのところにいくのだが、笑い声が聞こえてくるというプログラムである。

生徒一人ひとりが、それぞれ異なる作品を作成することで、
発表し合ったり、友人の発表から新しいアイディアが思いつくということもあり得るだろう。
一般的なソースコードを入力するプログラミングの基礎としても機能する。

生徒の作品のWeb化
今日までに生徒が制作した作品を画像化し、Webにアップする作業を行った。
Publisherで制作した作品だったため、JPEGやPNG形式で保存し、画像化は完了。
作品画像をAdobe Photoshop ElementsでHTMLフォトギャラリーとした。
こうして、HTMLファイルが完成する。
今日は、このHTMLファイルを転送する作業も行った。
管理者権限で、HTMLのソースコードを変更(文字入力とリンク作成等)し、リンクの対象となるファイルを参照先にコピーした。
校内Web上に公開するため、FTPの使用は不要である。
このようにして、名刺作品と最終課題-三つ折りチラシの作品集を完成させた。

感想・まとめ
情報科の模擬授業は初めてである。
明日の模擬授業から、様々なことが学べたらと思う。

プログラミングとして、「スクラッチ」を学習した。
初めてプログラミングをする生徒、特に文系の生徒には分かりやすいし、面白いと思った。
活用法を研究したい。

明日でインターンシップも最終日である。
振り返ってみると、ここまでの9日間はあっという間であった。
あっという間の9日間には、たくさんの学びとたくさんの思い出が詰まっている。
その集大成として、明日は模擬授業を行う。
最後の最後まで、学び、研究し、将来につなげることができたらと思う。

2010年8月11日水曜日

Day 8 - 「DTP基礎」短期集中講座6日目(最終日)

「DTP基礎」短期集中講座は、今日で最終日となった。

短期集中講座最終日
早いもので、6日間の短期集中講座も今日で最終日である。
生徒は、これまでに学んだDTPの知識・技術をフル活用して、総合課題に取り組む。
総合課題は、来年度「DTP基礎」短期集中講座を受講しようと考えている人のために、「三折りチラシ」を作るという内容である。
短期集中講座を受講しての感想なども含まれる。
私自身が作成した三折りチラシは以下の通りである。


基調色:黄色・黒
テーマ:光(花火)
として、作品を制作してみた。

生徒もこれまでに作成してきた作品をキャプチャして取り込んだり、それぞれの「DTP基礎」への思いを織り交ぜて作品を制作していく。
今日は朝から夕方まで、この総合課題の制作時間に充てられたため、休み時間は各自適宜取るように指示されたのだが、パソコン教室から出ようとする姿がなかなか見られなかった。
総合課題の制作や総合課題に盛り込むイラストのトレースに夢中だったのである。
休み時間を取るように指示しても、なかなか席を立たなかった。
中には、昼休みの時間を惜しんで課題の制作に取り組んでいた生徒もいた。
最終的には個性豊かな作品が出来上がった。
生徒一人ひとり、思い思いの作品を制作することができていた。

講座は原則今日で修了なので、先生や教育実習生、インターンシップ生から一言コメントする時間があった。
私自身、DTPに関しては無知であったこと。
この講座を通して、生徒と一緒に成長できたこと。
今回の講座を通して学んだDTPの知識・技術を今後も活用してほしいということ。
情報を積極的に伝えてほしいということ。
今の自分があることに、本当に感謝したい。
6日間を共にした生徒と明日から会えなくなると思うと、とても寂しい。
6日間楽しい時間を本当にありがとう。

模擬授業
昨日に続き、二次試験を控えたインターンシップ生の模擬授業を行う。
二次試験は明日に迫っているが、今日は朝から夕方までで、合計5回の模擬授業が行われた。
昨日指摘された点を中心に、彼は一晩中授業案を練ったという。
「問題解決」「情報化社会」という曖昧なテーマを取り上げて、どんな授業にしていくか。
テーマから連想される具体的な事例を引き出し、また、小道具もたくさん用意して、模擬授業に臨んでいた。
また、教師一人だけで完結してしまう授業ではなく、生徒に語らせる授業が実践できていたのではないか。
自然な流れで生徒の何気ない発言から話を広げ、テーマに結びつけていく姿勢が見られた。
生徒を惹きつける授業が展開されていたのではないだろうか。

明日の二次試験-模擬授業では、今日の練習の成果を生かして、頑張ってきて欲しいと思う。
きっと彼にしかできない、素晴らしい授業を展開してくれることだろう。
彼の健闘を祈っている。

感想・まとめ
今日で「DTP基礎」短期集中講座は最終日となった。
この6日間は本当に速かったと感じている。
初めはDTPについて無知だった生徒たち、そして私。
休む間も惜しんで黙々と作業に打ち込む生徒たち。
正直、生徒たちがここまで本気で授業・課題に取り組むとは思っていなかった。
個性あふれるたくさんの作品が出来上がっていくに連れて、短い期間で生徒はここまで成長するのかと感動した。
生徒が成長するためには、教師の努力も必要である。
その点も踏まえて、残り2日間のインターンシップも全力で取り組みたい。

2010年8月10日火曜日

Day 7 - 「DTP基礎」短期集中講座5日目

「DTP基礎」短期集中講座も今日で5日目。
明日で最終日である。
生徒は今日中までの課題提出のため、授業終了後も残って課題に励んでいた。

研究授業
教育実習中の先生の研究授業が行われた。
授業テーマは、「名刺のレイアウト/デザイン」である。
日本の名刺は規格サイズが決まっていて、55mm×91mmとなっていること、
名刺の渡し方のマナーなどを実演して、日本の名刺文化について学ばせる。
課題の説明後、名刺のデザインにどのようなものがあるか紹介される。
デザイン名刺では、規格サイズに収まっていない大胆なデザインなものが多い。
一方、ビジネス名刺では規格サイズのものが多く、名前を最も目立たせるなど、DTP上の配慮がされている。
また、名刺の隅まで色が印刷されるようにするためのテクニックとして、トンボと裁ちしろについて説明される。
生徒は、昨日から作成しているベジェ曲線のトレースによるイラストも用いて、オリジナルデザインの名刺を作成していくという流れである。
授業では、生徒の笑いなども見られ、楽しい授業が展開されていた。

PowerPoint作品のWeb化
PowerPointの保存も画像での保存に対応している。
今日は生徒のPowerPointで作成したトレースのイラスト作品をPowerPointで画像として保存し、
昨日同様、Adobe Photoshop Elementsを利用して、Webページ化した。

名刺のセレクト
生徒が作成した名刺を作品集にするため、「セレクト名刺」というファイルを作り、一括してまとめていく。
名刺には住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報が公開されているので、
それらの情報が漏洩しないよう、セレクトの際には個人情報をダミー文字に変える作業も必要である。
全員分のセレクトが終わっていないので、明日生徒が登校してくる前には完成させたい。

模擬授業
同じインターンシップ生の中に、今年度の教員採用試験一次試験を突破し、二次試験を控えている方が1名いる。
彼の二次試験対策のために、今日は何度も模擬授業を行った。
模擬授業のテーマとなっているのは「問題解決」である。
「問題解決」から連想される授業は、授業を行う先生によって様々である。
そのため、ある程度のテーマの絞り込みは必須となる。
テーマが抽象的すぎると、生徒が理解できない上、教える側自身も何を学ばせたいのかよく分からなくなる。
ある程度テーマを抽出し、そのテーマに対して、自分なりの考えを持って授業に臨むことが必要であろう。
また、実際の二次試験の模擬授業は、準備等の時間も入れて10分しかない。
その10分間で試験官に何を示せば良いのか。
10分間では、ほとんど「導入」の部分しか授業できないことになる。
「導入」で授業をどのように展開していくのか、生徒をどのように授業に参加させていくのかを提案していく模擬授業が求められると考えられる。

実際に模擬授業案を練っている彼の姿を見ていると、本当に大変そうである。
テーマが抽象的であるが故、難しい。
1年後の自分も同じ壁にぶつかるかも知れない。
試験は来年と先であるが、試験の実態、試験に臨む人の実態を見ることで、これから何かしらの準備をすることはできる。
他の来年度教員採用試験受験者と少し差をつけることができたのかも知れない。

感想・まとめ
今日は、研究授業、模擬授業3回と、授業をたくさん見せてもらった。
こうした研究授業や模擬授業は、自分だったらどのようなテーマを設定するのか、どのように授業を組み立てていけば良いのかを考える機会となる。
1年後の自分もきっと苦しめられるに違いない。
心構えが少しだけできたと思う。

2010年8月9日月曜日

Day 6 - 「DTP基礎」短期集中講座4日目

今日からインターンシップも後半戦である。
生徒にとっても「DTP基礎」短期集中講座の後半戦である。

オートシェイプの図形描画機能
短期集中講座の中で、初めて説明を任された。
オートシェイプによる図形描画機能の説明だ。
15~20分という時間の中で、
・オートシェイプの組み合わせで出来ている図形のグループ解除
・図形のグラデーション
の説明を用意された資料のもとで行うというものだ。
私が教員用モニターの前に座って、パソコンを操作しながら説明した。
生徒も指示通りに操作していく。
参考として、配布資料も準備した。
(配布資料に掲載したものの一部)
↓グループ解除

↓グラデーション


実際に生徒に説明することを経験したことで、いろいろな発見ができた。
まず、説明するところと割愛するところのをはっきり分ける必要があること。
一度説明したことに関しては、生徒にもう一度説明する必要はない。
時間は限られているので、じっくり説明するところとそうでないところを判断して説明すべきであるということである。
次に、テンポよく説明していくこと。
説明する側のテンポが悪いと、授業全体のテンポも悪くなる。
生徒が飽きる可能性も考えられる。
生徒の操作状況を観察して待つことが必要なこともあるが、
ある程度のテンポが必要である。
これらのことから、綿密なリハーサルの必要性が感じられた。
どのように説明を進めていくのか、実際にパソコンを操作し、
時間を計って準備していくことが必要である。
リハーサルを怠ると、今日の説明のように50分を優に超えてしまうということにもなりかねない。
説明することとそれに見合った時間を考え、授業を構成していくことの難しさを、身を以て感じた。

Photoshop Elementsを利用したWebページの作成
Adobe Photoshop Elementsを利用して、生徒の作品集などを簡単にWebに公開することができる。
まず、作品をキャプチャする。
今回は、Publisherで制作された課題だったので、保存時にJPEG形式に保存することでキャプチャに代えた。
次に、IrfanViewを利用して画像に細い枠をつけた。
こうして準備した画像をAdobe Photoshop Elementsに取り込んで「HTMLフォトギャラリー」を作成する。
作成するといっても、テンプレートを選択したり、画像の大きさを選択したりするだけで、
Photoshop Elementsが自動的に作成してくれる。
たとえば、生徒が提出した作品を校内用Webに公開してあげることで、生徒のやる気を一層引き出すこともできる。
教師側の手間もあまりかからない。
いちいちソースコードなどを入力する必要はないのだから。

Webサーバ管理
XAMPPを利用したWebサーバ管理についての説明を受けた。
Apache、MySQL、Webプログラミング言語のPHPなどが含まれる。


先輩のお話
今年度、神奈川県の情報科教員に採用された先生がお見えになった。
神奈川県教員採用試験二次試験の実態・体験談・対策などについてお話を伺った。
印象に残ったのは、面接時にわからない質問を問われたら「わからない」と答えるということ。
面接ではその人の誠実さなども見られるので、時には「わからない」と答えることもありだという。
実際に教員採用試験に挑むのは来年度になるが、教員採用試験の実態を知ることで、大きな励みとなった。

感想・まとめ
“教える”ということの難しさを改めて痛感した。
オートシェイプのグループ解除とグラデーションの説明に思っていた以上の時間がかかってしまった。
本来であれば、あまり時間をかけるところではない。
授業の全体像を見通し、時間配分を考え、
また、生徒にどのように説明するのか、綿密なリハーサルをした上で、“教える”ことに臨むことの重要性に気付かされた。

先輩の先生のお話を聴くことで、来年度教員採用試験への大きな励みとなった。
一次試験は勉強すれば誰でも受かる。
二次試験に向けて、これから何が出来るのか・・・1年後の自分を見据えたい。

2010年8月6日金曜日

Day 5 - 「DTP基礎」短期集中講座3日目

「DTP基礎」短期集中講座も今日で早くも3日目である。
今日は、午前中は昨日までと同様、学校で作品作りを行った。
午後からは、横浜デジタルアーツ専門学校へ移動し、DTPに役立つ色彩の学習をした。

短期集中講座
昨日までに教科書(Microsoft Wordレイアウトデザインガイドブック)の作品作りは終了し、
今日からはオリジナル課題の作成に取りかかった。
これまではWordでDTPの学習をしてきたが、
今日からはPublisherを使ってDTPの作品を作っていく。
生徒はおそらく初めてPublisherを使ったことだろう。
初めてのものを教えるときには、いかにわかりやすく、明確に教えるか工夫が必要であろう。

PublisherはDTP機能に特化したソフトウェアであり、
また、これまでWordで学習してきたDTPの知識を生かすことができる。
レイアウトを簡単に設定でき、見栄えの良い作品を作成することが可能である。
生徒はこのソフトウェアを使って、「校内新聞」を作成する。
今日はラフスケッチから、中間提出の段階までが行われた。
初めてのPublisherだが、ほとんどの生徒の飲み込みが早く、使いこなしていた。

Publisherの便利な機能として、画像としての保存ができることが挙げられる。
(Wordではできなかった機能である)
画像として保存することで、Publisherの導入されていないパソコン上で閲覧が可能となる。
また、特殊なフォントを使用していた場合も、そのまま表示される。
教師は、生徒の作品をポートフォリオとしてWordでまとめたい場合には、画像として保存することで簡単に作成が可能となる。
(画像のキャプチャの手間が省ける)
画像の保存の際、使用用途に応じて、画像の解像度を選択することもできる。




DTPに役立つ色彩の学習
午後から、新横浜にある横浜デジタルアーツ専門学校に移動し、
DTPに役立つ色彩の学習を行う。

最初に、色の最も重要な役割について考える。
それは、「一度に、多数の人が、同じ認識を持つことができるもの」という。
色は、言語を介することなしに、多数の人が同じように認識できるのだ。
今回は、デザインを行うにあたって一番頻度が高い財団法人日本色彩研究所が作成したPCCSを使用した。

・色の基本(色の三属性)
 色相(色の種類)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)
・トーンの分類表
 トーン = 色調
 明度の高低、彩度の高低によって分類
・加法混色と減法混色
 色光による混色(TVやパソコンの画面など)は、加法混色と呼ばれる。
 光(色光)の三原色は、R・G・B(赤・緑・青)であり、3色の交わった部分は白色光となる。
 色料による混色(カラーコピーのような印刷物など)は、減法混色と呼ばれる。
 この三原色は、M・C・Y(マゼンタ・シアン・イエロー)であり、3色の交わった部分は黒濁色となる。
・色の効果
 黒地に黄色の文字/白地に赤色の文字の組み合わせは一番見やすい。
 黒地に赤色の文字/白地に黄色の文字の組み合わせは一番見づらい。
 コンピュータ上と印刷物とでは色の見え方が変わってくるが、念のため例を示しておく。


 みかんが入っているネットが、橙色と緑色とでは、印象が変わる。
 橙色のネットに入っているほうが美味しそうに見える。
・3色配色
 配色カード158aを使用して、イメージにあった3色配色を考える。
 さわやかな印象・女性らしい印象・楽しい印象など・・・。
 色の感覚を鍛える。

感想・まとめ
生徒は今日から初めてPublisherを学ぶ。
初めて使うソフトウェアの使用方法をどのように教授するかは教師の腕の見せ所である。
大多数の生徒が早々にPublisherを使いこなしていたが、
WordのDTP機能に慣れてきたことから、生徒の抵抗も少なかったのかも知れない。

午後からは色彩の学習を行った。
色について知っておくことは、DTPのデザインに役立つ。
どのような色の組み合わせが良いのか、どのような色が見づらいのか、
生徒にとっても、私自身にとってもとても勉強になった。

今日がインターンシップの折り返し地点である。
生徒にとっても「DTP基礎」短期集中講座の折り返し地点である。
今日までの5日間で、自分が本当に成長していると感じている。
このインターンシップに参加できなければ得られなかった知識・技術が山ほどある。
来週からの残り5日間も、全力で取り組み、たくさん学びたいと思う。

(追記)
今日は新横浜解散だったため、新幹線で久々に自宅に帰省。
このブログとしては初の自宅からの更新である。

2010年8月5日木曜日

Day 4 - 「DTP基礎」短期集中講座2日目

今日も昨日に引き続き、「DTP基礎」短期集中講座が開講される。

短期集中講座
昨日から今までに学んだDTPの知識と技術を生かして作品を作る。
まず、高校を紹介するハガキである。
昨日の講座終了時には中間提出してもらったが、
今日は中間提出してもらった作品を講評後、修正事項を確認し、
ハガキを完成させる。
題材は同じであるが、作品一つひとつは全く異なるデザインである。
誰ひとりとして同じ作品を作る生徒はいない。
また、講評前・講評後の作品を見比べてみると、かなりの改善がある。
生徒のDTPへの意気込み、わずか2日であるが成長を感じた。



生徒は今日も新たな知識・技術を学ぶ。
普通に文書を作るだけでは使わないであろう機能もたくさん学習する。
例えば、「日本語と英字・数字の間に自動的に入ってしまう間隔をなくす」など。

修正前・後では、英数字の前後の間隔が異なることが分かる。

昨日・今日学んだ知識・技術を活用して、教科書に従ってWordでのDTP作品を作る。
生徒が実際に作成した(作成している)ものは以下のものである。
(フェアチラシ)

(メニュー)


生徒が作成し、提出した作品は、画面のキャプチャを利用して切り出し、
Webページに掲載する。
今日は印刷プレビューから範囲選択をしてキャプチャを行う。

図形と画像の処理
生徒の講座が終わると、今日はAdobe社のPhotoshopとIllustratorを用いての学習を行った。
<Photoshop>
・ヒストグラムとレベル補正
 コントラストの調整
・トーンカーブ
 2値化やホワイトバランス調整
・画像のトリミング
 ピクセル数を指定して範囲選択可
・画像をWeb用に保存
 画像の画質を調整し、ネット上に掲載しても表示が遅くならないようにサイズを調整

<Illustrator>
・エリア内文字ツール
 図形の内側に沿ってテキストを入力することができる
・パス上文字ツール
 図形の縁に沿ってテキストを入力することができる

※この記事に掲載している写真は、Photoshopで処理したものである。

感想・まとめ
生徒の発想力の豊かさ、わずか2日間での成長に驚いた。
「揃える」ということを意識するだけで、格段に良い作品が出来上がる。
十人十色の作品が出来上がるこのような授業は、生徒にとっても教師にとっても、飽きの来ない楽しい授業となるに違いない。

図形・画像処理の知識は無知に近い。
PhotoshopやIllustratorを上手に活用することができれば、教師としてはもう一段階上の授業資料を作成することもできるだろう。
日々様々な知識・技術を得ることができ、毎日がとても充実している。

明日は午前中はいつも通り校内で講座が行われる。
午後は新横浜の専門学校に移動して、DTPに役立つ色彩の学習をする予定である。
明日も生徒と共に頑張りたい。

2010年8月4日水曜日

Day 3 - 「DTP基礎」短期集中講座1日目

本日より、「DTP基礎」短期集中講座が開講された。
参加する生徒たちは今日から6日間の日程で、DTPの基礎を学んでいく。

TTとしての活動
先生や教育実習生のもとで展開される授業のサポートを担当する。
昨日までの2日間で学習した内容を、生徒に指導する。
昨日までに特訓した内容のため、生徒が困っていたらある程度サポートすることができたが、
詳細設定については、瞬時に対応することができず、戸惑ってしまうこともあった。
教える側としては、細かな事柄も前もってきちんと把握しておき、
生徒に瞬時に対応できるようにしたいものである。
とはいえ、生徒とコミュニケーションをとりながら、楽しい授業が展開されたのではないかと思う。
楽しい授業となるためには、様々な工夫がある。
パソコンでの淡々とした地味な作業が続けば、生徒は眠くなったり、つまらないと感じたりしてしまう。
6日間という短期間での集中講座ということもあるが、目の前にゴールを示してあげることで、やる気を引き出すことができることがある。
段階を追って作品を仕上げていく授業では、とても重要なことであろう。
また、この講座には外部の高校から参加している生徒もいる。
その生徒には、初めての環境での不安をなくしてもらうことも必要である。

名刺の作成
生徒の作業の合間には、名刺の作成を行った。
昨年度このインターンシップに参加した教育実習生の指導を受け、
Publisherを使って名刺を作り始めた。
昨日学習した、余白・グリッドの設定を行うことで、
大きさを合わせ、統一感のあるデザインを施した名刺を作ることが出来る。

IrfanViewを用いた画像の編集・加工
生徒の講座が終了した後、画像の編集・加工について学習した。
ここでは、フリーソフトのIrfanView(イルファンビューを使用した。
・大きなサイズの画像を小さくする
生徒用に配布する画像が大きすぎると、校内サーバーがすぐにいっぱいになってしまう。
生徒の使用用途はせいぜいパワーポイントに貼り付けるなどして、画面に表示することなので、大きな画像は必要ない。
・ファイル名の一括変換
複数の画像ファイル名を統一する。
・画像の切り取り
大きな画像の必要な一部分を切り取る。
・画面の取り込み
コンピュータ上の画面をキャプチャすることができる。
教師は生徒へのパソコン操作の説明などの配布資料に掲載して配布することができる。
(画面の取り込み例)
 

・色調補正
光の三原色RGBの実験ができる。
たとえば、Rの要素をなくすとどんな風に見えるか。
授業での活用ができる。

POV-Rayを用いた3DCGの作成
3DCGソフトPOV-Rayを用いて、3DCGを描く体験をした。
以下は作成したもの。


   ↓ ↓ ↓


よく見ると、上の画像は斜めの線がぎざぎざになってしまっている(ジャギー現象)。
中間色の画素を配置することでジャギー現象の影響を低減することを、アンチエイリアシングといい、下の画像にはこのアンチエイリアシングを適用させている。

感想・まとめ
今日から「DTP基礎」短期集中講座が始まり、実際に生徒と接することになった。
これまでに学んだ知識を生かして、サポートしていく。
明日以降も、生徒と積極的にコミュニケーションをとりつつ、共に学んでいきたい。

IrfanViewの驚くべきたくさんの機能に感動し、早速自分のパソコンにもインストールした。
積極的に活用していきたい。

2010年8月3日火曜日

Day 2 - 教授方法の選択・工夫

インターンシップ2日目の今日は、昨日に引き続き、明日から始まる「DTP基礎」講座のための予習を主に行った。

チラシ、メニューの作成
教科書にあるチラシとメニューの作品作りを行う。
WordにおけるDTP機能は様々なものがある。
それらを作品を作る過程で教えても良いのだが、ある程度一括して技術を学んでしまい、それを生かして生徒に作品を作らせるという授業の展開の仕方もある。
今日は作品を作り始める前に、WordのDTPに関する機能を一括して学んだ。
たとえば、箇条書き(オートコレクトのオプション)、字下げとぶら下げ(インデント)、行間値、テキストボックスの書式設定、上下中央揃え、ページ番号、ヘッダーとフッターなどである。
ここでは、教師がWordで実際にどのように設定すればいいのかを体験できるような資料を作成し、体験しながら理解を深めていく。
知識・技術を習得したところで、生徒に課題に取り組ませる。
作品を作る過程で適宜教授しても良いのだが、逐一説明していては時間がなくなるおそれもある。
生徒の状況や授業時間などを考慮して、教授方法を選択する必要がある。

フォントの知識
フォントには大きく分けて、等幅フォントとプロポーショナルフォントの2種類がある。
等幅フォントはその名の通り、文字の幅が一定である。
等幅フォントには、全角文字と半角文字があり、日本で使っている漢字やひらがななどは、これに当てはまる。
一方、アルファベットを用いる文化圏、たとえば英語は、全角文字もあるが半角文字が基本である。
半角文字は、全角文字の半分の幅が確保されている。
日本人は、作文をするときに原稿用紙という四角いマスの中に文字を書いていくことがある。日本語(漢字やひらがな)は全角が基本なのであるが、アルファベットではこのマスはさほど重要ではない。
手書きで例えば、「W」と「I」を書いたとき、その幅は一定にはならないだろう。
DTPで「W」と「I」が同じ幅で入力されると、その隙間の差が気になる。
そこで、プロポーショナルフォントが登場する。
プロポーショナルフォントは、文字の形態によって、幅が異なる。
「W」では幅が大きくなるし、「I」では幅が小さくなる。
同じゴシック体でも、
[MSゴシック]は等幅フォント
[MS Pゴシック]はプロポーショナルフォント となる。
これらを使い分けることによって、文字の見た目のデザインが良くなる。

PublisherでのDTP
PublisherはDTPに適したソフトである。
グリッドとその間隔を簡単に設定することができる。
また随時ガイドと呼ばれる目安となる線を引き出し、Wordにおけるグリッドのように、挿入する画像やテキストボックスはグリッドやガイドに吸着する。
より正確なレイアウトが可能となる。
今日は、Publisherで校内新聞の作成を行った。
どのように画像やテキストを配置するのか、昨日学んだラフスケッチを行ってから、実際に作成する。
やることはWordでのDTPとほぼ同じである。
色合いの良いデザイン、幅や間隔の正確さに留意すれば、よい作品ができあがる。

サーバーとアカウントの準備
学校においては、生徒の提出データ、インターネットに接続するためのサーバーが用意される。
実際に情報管理室を訪問し、サーバーを見学した。
RAID技術、バックアップ技術を直接目にすることができた。
実物のサーバーを見学した後、パソコン教室に戻り、リモートデスクトップを利用してサーバーにアクセスした。
ここで、明日からはじまる講座において、生徒がログインするためのアカウントを準備した。
ユーザー名・パスワードの設定を実際に行い、明日からの講座に備えた。

その他
・両面印刷の知識
 短辺とじ と 長辺とじ
・ベジェ曲線
 ベジェ曲線による画像のトレースの方法

感想・まとめ
今日は初めてPublisherを使って作品を作った。
Publisherはあまりなじみのないソフトであるが、実際に使ってみると見た目の良い優れた作品を作ることができた。
今後是非活用したいと思う。
明日からは、生徒を対象とした「DTP基礎」の授業が始まる。
今日までに学んだ様々なDTPの知識・技術をしっかりと定着させ、生徒にきちんと対応できるようにしたい。

2010年8月2日月曜日

Day 1 - 教科書を教えるのでなく、教科書で教える

本日(8月2日)より、10日間の日程で、総合高校での情報科インターンシップが始まった。
初日の今日は8月4日から開講される「DTP基礎」の授業の準備段階として、年賀状と案内状の作成をメインに行った。

年賀状
Wordを利用して年賀状を作成した。
Wordでグリッドを設定し、その上にテキストボックスや画像を配置していく。
適当に配置していくのではなく、用紙の余白を考えたり、テキストボックスと画像の位置をそろえたりと、見た目の良いデザインを施す必要がある。
その際に、グリッドがとても便利である。
グリッドがあると、テキストボックスや画像はグリッドの線に吸着して配置される。
そのため、位置がずれることなく、正確に配置することができる。
また、Wordでの作品作成過程では、様々なショートカットキーが登場した。
その中でも、Ctrl + Zは初めて知ったものである。
これは「戻る」ためのショートカットキーだが、もし失敗してしまった場合は、このキーを使って戻ると便利なことを学んだ。

案内状
もう一つ作成したのが、案内状だ。
ここでは、ラフスケッチを行うことの重要性を学んだ。
実際にパソコンで作り始める前に、大まかな全体像を描いてみることで完成後の修正が少なくなる。依頼者と作成者間の誤解も少なくなる。
ラフスケッチ後は、教科書通りに作品を作っていったのだが、ここであるテキストボックスに入力する文字のサイズを46ptに設定するとあった。
なぜ46ptなのか?
すべての文書において46ptであるわけではない。
ここでのレイアウト・デザインの場合は46ptがちょうど良いから46ptなのである。
46ptに設定することを学ぶのではなく、そのレイアウトに合った文字サイズを選択することを教師は指示する必要がある。
教科書の内容を教えているのだが、教科書そのままを教えるのではなく、教科書からどんなことが言えるのか、生徒自身がオリジナルの作品を作るときに生かせる授業作りが大切であると感じた。
教科書による案内状作成後は、オリジナル課題に取り組んだ。課題は、インターンシップ/DTP基礎の内容を伝えるというものだ。
実際にラフスケッチを行った後で、パソコンで作成してみた。
一見簡単そうだが、今日学んだDTPの知識をフル活用すると、細かな部分まで気を配る必要もあり、手応えのある課題であった。

その他
作品の作成以外にも、情報科の教員として知っておきたいことをその都度学んだ。
・動画や写真の編集
Adobe Premiere Elementsを使えば、高度な知識を必要とせず、作ろうという気持ちがあれば誰でも簡単にDVDを作成することができる。
・スキャナでの画像の取り込み
生徒の作品を取り込み、掲示する際に必須の作業である。
・ラミネーターでの資料作成
印刷したものをラミネーターでラミネートすることで、見た目がきれいで、丈夫な資料を作ることができる。

感想・まとめ
初日から、今まで学んだことのないDTPの知識・技術をたくさん学ぶことができた。
明日までインターンシップ生だけでの授業であるが、明後日から始まる「DTP基礎」の講座では、生徒を相手にすることになる。
生徒にきちんと指示・対応することができるよう、今日学んだことはしっかりと身につけておきたい。
茨城出身の私は、近隣のビジネスホテルに滞在して10日間のインターンシップに臨む。体調管理に留意して、意義あるインターンシップにしたい。