2011年1月1日土曜日

2011/01 – 12月の活動報告と2011年の抱負



 2011年になりました。2010年は、横浜清陵総合高等学校でのインターンシップをはじめとして、多くの経験を積むことができたと自負しております。今年はいよいよ教員採用試験受験の年となります。夏の教員採用試験受験に向け、日々精進していきたいと思っております。今年もたくさんの方々にご教授を賜りたいと思っています。何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、2010年12月の活動報告をさせていただきます。12月は第2回インターンシップフォローアップの会が開催されました。また、大学では教員採用試験準備講座が開講されたり、授業において模擬授業など教育実習に向けた実践的な取り組みを行ったりと、教員採用試験・教育実習に向けて日々前進しているところございます。その一部ではございますが、報告いたします。

第2回フォローアップの会
 2010年12月12日、横浜清陵総合高等学校にて第2回フォローアップの会が行われた。
 今回の参加者は、インターンシップを共にしたYさんとKさん、2010年実施教員採用試験に情報で合格したAさん、2010年度の情報の新採教員であるK先生とK先生である。
 最初に、初めてお会いする方もいたということで、自己紹介を行う。
 午前中と午後最初の数時間を使って、メタセコイアによる3DCGの指導法について学ぶ。担当は、夏のインターンシップでお世話になったI先生。「3DCG」と聞いただけで取っつきにくいイメージを持った私であったが、メタセコイアを用いて簡単に作品を制作することができた。作品例は以下の通り。












生徒に予めゴールを見せた上で作品制作をさせること、作業経過をセンターモニタでうつしながら指導していくことでさらに意欲をかき立てさせることなど、指導上のポイントも目白押しであった。
 この後、模擬授業に移る。まず、新採教員のK先生が先手を切って、2進法をテーマに模擬授業を行う。コンピュータを使わない「アンプラグド」な授業を展開されていた。0と1の書かれたカードを1人ひとりに配布して、個々人でカードをめくりながら学習していくものだった。
 K先生の模擬授業の後、夏のインターンシップ生による模擬授業を行う。今回の模擬授業のテーマは「色」とされていた。このテーマのもとに、事前準備を行ってきた。
 まずはYさんから。「色のイメージ」から入る。清潔・純粋、平穏・平和…など10個のイメージにあてはまる色は何かというクイズが面白かった。色のイメージをつかんだ後は、「図記号にみる色の意味」として、交通標識の例を用いて考えさせていた。
続いて私だが、先にKさんの模擬授業を紹介する。Kさんは、CMYをRGBと関連づけて生徒に分かりやすく解説する。そして、Excelのマクロを用いて自作されたRGB混色を体験する。Kさんの技術にはいつも驚かされる。さらには、写真や文字を拡大し、ラスタ画像・ベクタ画像がどのようなものなのか解説されていた。
 最後に私の模擬授業の概要を紹介する。
・導入…脳トレ式「色文字」ゲーム
色の認識について体感する。
・展開1…「色」のイメージ
普段何気なく見て感じている色について再考する。
・展開2…加法混色と減法混色・「色」のディジタル表現
加法混色(RGB)と減法混色(CMY)について解説した後、あらかじめ用意した実習資料(Word)にあるオートシェイプに数値で色を指定する。
・展開3…「色」の3要素
 同じような色をどのように分けるか、色の3要素(色相・彩度・明度)を解説。
・展開4…「色」のユニバーサルデザイン
 見やすい色・見にくい色の組み合わせがある。色弱・色盲、高齢者への配慮。
・まとめ…復習、「色」の表現について
 色を表現する際には、色の使い方・組み合わせなどに注意する。色のユニバーサルデザインに配慮した作品制作を心がけるよう指示。
以上のような、模擬授業を行った。
授業後の生徒役の皆さんからの講評としては、以下のようなものをいただいた。
・レジュメにメモをさせる領域がもっとほしい(今回のレジュメにはかなりの量を予めこちらから記述してしまっていた)
・日本語・English比較表(色の疑問を投げかけたが、さらに発展させると面白い。英語を前面に出す努力をしていきたい)
・時間詰め込み過ぎ(確かに詰め込み過ぎたと感じている。伝えたい内容はたくさんあるのであるが、それらを絞って詳しく伝えることも必要)

教員採用試験準備講座
 12月11日(土)から、教員採用試験準備講座が開講された。先月は開講前の事前ガイダンスが行われ、この日が講座の初回となる。
 教員採用試験準備講座では、主に教員採用試験で出題される小論文対策を行う。テーマが与えられ、それについて小論文を書く。私は「一期一会」というテーマで小論文を書いたのだが、まとまりのないような感がある。書いた小論文は担当の先生に提出した。1人ひとり添削していただけるとのことだ。
 また、この講座には多くの先輩方がいらっしゃる。先輩方の教員採用試験合格体験談なども随時行われる。先輩方のお話を聞いて、自分には何ができるのか参考になる機会でもある。

教育実習に向けた準備―教育実習I
 教育実習Iの授業は、今月は2回程あった。そのうち1回はスピーチ、もう1回は模擬授業実施に向けた準備を行った。
 まずスピーチであるが、今回のスピーチのテーマは、「実習教科を通して生徒に伝えたいこと」であった。このテーマに基づいて事前に2分間のスピーチを考える。私は、英語という教科を通じて、幅広い視点で物事を考えてほしいと思っている。教科「情報」の視点も取り入れて英語で教育実習をしたいと思っている。
 模擬授業実施に向けた準備について、この教育実習Iの授業の履修クラスは、取得予定免許の教科によらない。そのため、あらゆる教科の免許を取得する学生が結集している中で、模擬授業を行うことになる。それは、各教科教育法では味わえない空気となることが予想される。各教科ごとに編成される教科教育法では、まわりの学生は自分と同じ教科の免許を取得しようとする人たちである。そうした場面では、たとえば英語科教育法では、まわりの学生は英語が得意、もしくは英語が好きであることがほとんどであろう。そうでなければ、英語の免許を取得しようとするはずがない。一方、教育実習Iのクラスでは、国語や社会、理科の免許を取得しようとする学生もいる。英語が苦手な人も、英語が嫌いな人もいる。その中で模擬授業を行うことになる。これは、学校現場により近い感覚で模擬授業を行うことができる。全生徒が英語が得意であるはずがない。英語が大嫌いという生徒も少なからずいるのではないだろうか。
 模擬授業実施に向けた準備の第1段階として、板書計画を持ち寄り、5~6人のグループで発表・意見交換を行った。このグループももちろん教科混合である。教科によっては、板書の役割が変わってくる。社会などでは、生徒にまともに板書を写させることになるであろう。英語では必ずしもそうではない。むしろ、板書をしなくても授業ができる。コミュニケーション活動(Communicative Activities)などでは、生徒の積極的な活動が授業のメインになる。板書を写すことだけが授業ではない。
 意見を交わし合った板書計画をもとに、年明けには模擬授業作成に取りかかる。冬休み中には、学習指導案を作成することが課題となっている。

大学での模擬授業実施―英語科教育法II
 12月14日(火)6限、英語科教育法IIの時間に模擬授業を行った。
 今回の模擬授業は、高等学校におけるOral Communication Iの授業を想定してJTE(日本人の英語の先生)とALT(外国人の先生)の2人1組で行うこと、そしてOral Communication Iという授業の性質上、原則英語のみで授業を行うことが決められていた。
 英語科教育法での模擬授業は、前期・後期の授業においてどちらか1回を行えばよいことになっていた。私は前期もこの授業で模擬授業を行ったのだが、後期も無理を言ってやらせていただいた。なぜならば、前期は中学生対象、後期は高校生対象の模擬授業で、私は高等学校で教育実習を行う予定だからである。中学校においては、英語学習初心者も多いことから英語の授業で少なからず日本語を使っても良いことになっているが、高等学校ではそうはいかない。全生徒が最低でも中学校の3年間で英語を学習してきているはずである。英語学習中級者である高校生に向けた英語による英語の授業を行っておきたかったのである。担当の先生はこの要望に、快く応じてくれた。もっとも全学生が模擬授業を行っても時間が余ってしまっていたのである。
 事前に、学習指導案を作成する。Oral Communication Iの授業では、学習指導案も英語で書くこととされていた。学習指導案=Teaching Planとし、授業の想定クラス、単元、単元の目標、本時の目標、授業の流れなどをすべて英語で書く。事前に作成した指導案の中から約20分間を抽出して模擬授業を行った。抽出部分は自由だが、今回は導入から展開の途中まで行うことを、ペアの学生と相談して決めた。
 導入で色のクイズを出題、展開で教科書のリスニングとリピート、そして、コミュニケーション活動に移る計画で授業を進めた。計画はできていたのだが、各活動から各活動への橋渡しがあまり上手くできなかった。「ぶつ切れ」の感覚が残ってしまった。準備はしっかりとすること、英語の場合は授業中に発言する一言一句まで準備しておくと授業がスムーズに流れる。教育実習は英語なので、英語の授業での対応も今から十分考えていかなければならない。

埼玉県生活指導研究協議会県学校
 12月4日(土)~5日(日)にかけて、埼玉県にあるホテルヘリテイジにて、標記の学習会が開催された。
 この学習会に参加するきっかけとなったのは、大学の講義「特別活動論」の講師であるA先生の紹介であった。この学習会に参加すれば、「授業2~3回分の出席とみなす」としていた(真偽は分からない)。参加した理由はもちろんそのためだけではなく、「生活指導」についてあまり考えたことがなかったからというのが一番大きい。大学の授業だけでは、どうしても教科指導が中心になる。もちろん生活指導にかかわる必修の講義もいくつか存在するが、講義を受けているだけでは、また、理論を修得するだけでは意味がないと思っていた。そこでこの学習会に参加し、現職の先生方の生の声を聴いてみたいと思ったのである。
 現職の先生方が非常に熱心であることに驚いた。校内外で様々なトラブルを起こす児童・生徒にどのように関わっていけば良いのか真剣に議論していた。この学習会では、ある1人のレポート発表者の発表のもとに、まわりが意見を出すというスタイルをとっていた。1人の教師の実践からすべての教師が真剣に考えて議論する。その議論に、私も参加し、教師の仕事というものがいかに大変なものなのか、教科指導にはない大変さを感じた。児童・生徒という人を相手にする以上、生活指導は避けて通れない。教育の原点は、教科指導よりもむしろ、生活指導にこそあるのではないかと感じた。

これからの活動目標
 1月は、期末レポート提出・期末試験に追われることが予想される。現在、冬休み中であるが、すでに期末レポートに追われている。教職の授業における、学習指導案の作成が多い。一例を挙げれば、英語科学習指導案のTeaching Plan (2nd to 4th class sessions)、学習指導と学校図書館の「図書館を使った授業の学習指導案(教科不問)」、読書と豊かな人間性の「読書会学習指導案」などである。
 以上が、今月のメインになるであろうが、各試験に向けての勉強も出来る限り進めていきたい。教員採用試験の教職教養はできれば毎日取り組みたいと思う。先日、教職教養の対策本を1冊通して読み終えた。教職教養の全体像はつかめたが、細かいところがまだ定着できていない。今月からは、過去問を解くなどして知識の定着を図りたいと思っている。同時に、一般教養、さらに情報科専門教養に関連する試験勉強も行いたい。CCNAは今月中に必ず受験、4月の基本情報技術者試験に向けて早めの対策を行いたいと思う。
 2010年は、多くの人からたくさんのことを学ぶ機会があった。そして、2011年はその学びを活かし、活発に活動していく1年にしたいと思っている。冒頭でも述べたが、今年は教員採用試験受験の年となる。7月の教員採用試験までは決して十分な時間があるというわけではないが、焦らず集中力を維持して邁進していきたいと思う。