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2010年8月5日木曜日

Day 4 - 「DTP基礎」短期集中講座2日目

今日も昨日に引き続き、「DTP基礎」短期集中講座が開講される。

短期集中講座
昨日から今までに学んだDTPの知識と技術を生かして作品を作る。
まず、高校を紹介するハガキである。
昨日の講座終了時には中間提出してもらったが、
今日は中間提出してもらった作品を講評後、修正事項を確認し、
ハガキを完成させる。
題材は同じであるが、作品一つひとつは全く異なるデザインである。
誰ひとりとして同じ作品を作る生徒はいない。
また、講評前・講評後の作品を見比べてみると、かなりの改善がある。
生徒のDTPへの意気込み、わずか2日であるが成長を感じた。



生徒は今日も新たな知識・技術を学ぶ。
普通に文書を作るだけでは使わないであろう機能もたくさん学習する。
例えば、「日本語と英字・数字の間に自動的に入ってしまう間隔をなくす」など。

修正前・後では、英数字の前後の間隔が異なることが分かる。

昨日・今日学んだ知識・技術を活用して、教科書に従ってWordでのDTP作品を作る。
生徒が実際に作成した(作成している)ものは以下のものである。
(フェアチラシ)

(メニュー)


生徒が作成し、提出した作品は、画面のキャプチャを利用して切り出し、
Webページに掲載する。
今日は印刷プレビューから範囲選択をしてキャプチャを行う。

図形と画像の処理
生徒の講座が終わると、今日はAdobe社のPhotoshopとIllustratorを用いての学習を行った。
<Photoshop>
・ヒストグラムとレベル補正
 コントラストの調整
・トーンカーブ
 2値化やホワイトバランス調整
・画像のトリミング
 ピクセル数を指定して範囲選択可
・画像をWeb用に保存
 画像の画質を調整し、ネット上に掲載しても表示が遅くならないようにサイズを調整

<Illustrator>
・エリア内文字ツール
 図形の内側に沿ってテキストを入力することができる
・パス上文字ツール
 図形の縁に沿ってテキストを入力することができる

※この記事に掲載している写真は、Photoshopで処理したものである。

感想・まとめ
生徒の発想力の豊かさ、わずか2日間での成長に驚いた。
「揃える」ということを意識するだけで、格段に良い作品が出来上がる。
十人十色の作品が出来上がるこのような授業は、生徒にとっても教師にとっても、飽きの来ない楽しい授業となるに違いない。

図形・画像処理の知識は無知に近い。
PhotoshopやIllustratorを上手に活用することができれば、教師としてはもう一段階上の授業資料を作成することもできるだろう。
日々様々な知識・技術を得ることができ、毎日がとても充実している。

明日は午前中はいつも通り校内で講座が行われる。
午後は新横浜の専門学校に移動して、DTPに役立つ色彩の学習をする予定である。
明日も生徒と共に頑張りたい。

2010年8月4日水曜日

Day 3 - 「DTP基礎」短期集中講座1日目

本日より、「DTP基礎」短期集中講座が開講された。
参加する生徒たちは今日から6日間の日程で、DTPの基礎を学んでいく。

TTとしての活動
先生や教育実習生のもとで展開される授業のサポートを担当する。
昨日までの2日間で学習した内容を、生徒に指導する。
昨日までに特訓した内容のため、生徒が困っていたらある程度サポートすることができたが、
詳細設定については、瞬時に対応することができず、戸惑ってしまうこともあった。
教える側としては、細かな事柄も前もってきちんと把握しておき、
生徒に瞬時に対応できるようにしたいものである。
とはいえ、生徒とコミュニケーションをとりながら、楽しい授業が展開されたのではないかと思う。
楽しい授業となるためには、様々な工夫がある。
パソコンでの淡々とした地味な作業が続けば、生徒は眠くなったり、つまらないと感じたりしてしまう。
6日間という短期間での集中講座ということもあるが、目の前にゴールを示してあげることで、やる気を引き出すことができることがある。
段階を追って作品を仕上げていく授業では、とても重要なことであろう。
また、この講座には外部の高校から参加している生徒もいる。
その生徒には、初めての環境での不安をなくしてもらうことも必要である。

名刺の作成
生徒の作業の合間には、名刺の作成を行った。
昨年度このインターンシップに参加した教育実習生の指導を受け、
Publisherを使って名刺を作り始めた。
昨日学習した、余白・グリッドの設定を行うことで、
大きさを合わせ、統一感のあるデザインを施した名刺を作ることが出来る。

IrfanViewを用いた画像の編集・加工
生徒の講座が終了した後、画像の編集・加工について学習した。
ここでは、フリーソフトのIrfanView(イルファンビューを使用した。
・大きなサイズの画像を小さくする
生徒用に配布する画像が大きすぎると、校内サーバーがすぐにいっぱいになってしまう。
生徒の使用用途はせいぜいパワーポイントに貼り付けるなどして、画面に表示することなので、大きな画像は必要ない。
・ファイル名の一括変換
複数の画像ファイル名を統一する。
・画像の切り取り
大きな画像の必要な一部分を切り取る。
・画面の取り込み
コンピュータ上の画面をキャプチャすることができる。
教師は生徒へのパソコン操作の説明などの配布資料に掲載して配布することができる。
(画面の取り込み例)
 

・色調補正
光の三原色RGBの実験ができる。
たとえば、Rの要素をなくすとどんな風に見えるか。
授業での活用ができる。

POV-Rayを用いた3DCGの作成
3DCGソフトPOV-Rayを用いて、3DCGを描く体験をした。
以下は作成したもの。


   ↓ ↓ ↓


よく見ると、上の画像は斜めの線がぎざぎざになってしまっている(ジャギー現象)。
中間色の画素を配置することでジャギー現象の影響を低減することを、アンチエイリアシングといい、下の画像にはこのアンチエイリアシングを適用させている。

感想・まとめ
今日から「DTP基礎」短期集中講座が始まり、実際に生徒と接することになった。
これまでに学んだ知識を生かして、サポートしていく。
明日以降も、生徒と積極的にコミュニケーションをとりつつ、共に学んでいきたい。

IrfanViewの驚くべきたくさんの機能に感動し、早速自分のパソコンにもインストールした。
積極的に活用していきたい。

2010年8月3日火曜日

Day 2 - 教授方法の選択・工夫

インターンシップ2日目の今日は、昨日に引き続き、明日から始まる「DTP基礎」講座のための予習を主に行った。

チラシ、メニューの作成
教科書にあるチラシとメニューの作品作りを行う。
WordにおけるDTP機能は様々なものがある。
それらを作品を作る過程で教えても良いのだが、ある程度一括して技術を学んでしまい、それを生かして生徒に作品を作らせるという授業の展開の仕方もある。
今日は作品を作り始める前に、WordのDTPに関する機能を一括して学んだ。
たとえば、箇条書き(オートコレクトのオプション)、字下げとぶら下げ(インデント)、行間値、テキストボックスの書式設定、上下中央揃え、ページ番号、ヘッダーとフッターなどである。
ここでは、教師がWordで実際にどのように設定すればいいのかを体験できるような資料を作成し、体験しながら理解を深めていく。
知識・技術を習得したところで、生徒に課題に取り組ませる。
作品を作る過程で適宜教授しても良いのだが、逐一説明していては時間がなくなるおそれもある。
生徒の状況や授業時間などを考慮して、教授方法を選択する必要がある。

フォントの知識
フォントには大きく分けて、等幅フォントとプロポーショナルフォントの2種類がある。
等幅フォントはその名の通り、文字の幅が一定である。
等幅フォントには、全角文字と半角文字があり、日本で使っている漢字やひらがななどは、これに当てはまる。
一方、アルファベットを用いる文化圏、たとえば英語は、全角文字もあるが半角文字が基本である。
半角文字は、全角文字の半分の幅が確保されている。
日本人は、作文をするときに原稿用紙という四角いマスの中に文字を書いていくことがある。日本語(漢字やひらがな)は全角が基本なのであるが、アルファベットではこのマスはさほど重要ではない。
手書きで例えば、「W」と「I」を書いたとき、その幅は一定にはならないだろう。
DTPで「W」と「I」が同じ幅で入力されると、その隙間の差が気になる。
そこで、プロポーショナルフォントが登場する。
プロポーショナルフォントは、文字の形態によって、幅が異なる。
「W」では幅が大きくなるし、「I」では幅が小さくなる。
同じゴシック体でも、
[MSゴシック]は等幅フォント
[MS Pゴシック]はプロポーショナルフォント となる。
これらを使い分けることによって、文字の見た目のデザインが良くなる。

PublisherでのDTP
PublisherはDTPに適したソフトである。
グリッドとその間隔を簡単に設定することができる。
また随時ガイドと呼ばれる目安となる線を引き出し、Wordにおけるグリッドのように、挿入する画像やテキストボックスはグリッドやガイドに吸着する。
より正確なレイアウトが可能となる。
今日は、Publisherで校内新聞の作成を行った。
どのように画像やテキストを配置するのか、昨日学んだラフスケッチを行ってから、実際に作成する。
やることはWordでのDTPとほぼ同じである。
色合いの良いデザイン、幅や間隔の正確さに留意すれば、よい作品ができあがる。

サーバーとアカウントの準備
学校においては、生徒の提出データ、インターネットに接続するためのサーバーが用意される。
実際に情報管理室を訪問し、サーバーを見学した。
RAID技術、バックアップ技術を直接目にすることができた。
実物のサーバーを見学した後、パソコン教室に戻り、リモートデスクトップを利用してサーバーにアクセスした。
ここで、明日からはじまる講座において、生徒がログインするためのアカウントを準備した。
ユーザー名・パスワードの設定を実際に行い、明日からの講座に備えた。

その他
・両面印刷の知識
 短辺とじ と 長辺とじ
・ベジェ曲線
 ベジェ曲線による画像のトレースの方法

感想・まとめ
今日は初めてPublisherを使って作品を作った。
Publisherはあまりなじみのないソフトであるが、実際に使ってみると見た目の良い優れた作品を作ることができた。
今後是非活用したいと思う。
明日からは、生徒を対象とした「DTP基礎」の授業が始まる。
今日までに学んだ様々なDTPの知識・技術をしっかりと定着させ、生徒にきちんと対応できるようにしたい。

2010年8月2日月曜日

Day 1 - 教科書を教えるのでなく、教科書で教える

本日(8月2日)より、10日間の日程で、総合高校での情報科インターンシップが始まった。
初日の今日は8月4日から開講される「DTP基礎」の授業の準備段階として、年賀状と案内状の作成をメインに行った。

年賀状
Wordを利用して年賀状を作成した。
Wordでグリッドを設定し、その上にテキストボックスや画像を配置していく。
適当に配置していくのではなく、用紙の余白を考えたり、テキストボックスと画像の位置をそろえたりと、見た目の良いデザインを施す必要がある。
その際に、グリッドがとても便利である。
グリッドがあると、テキストボックスや画像はグリッドの線に吸着して配置される。
そのため、位置がずれることなく、正確に配置することができる。
また、Wordでの作品作成過程では、様々なショートカットキーが登場した。
その中でも、Ctrl + Zは初めて知ったものである。
これは「戻る」ためのショートカットキーだが、もし失敗してしまった場合は、このキーを使って戻ると便利なことを学んだ。

案内状
もう一つ作成したのが、案内状だ。
ここでは、ラフスケッチを行うことの重要性を学んだ。
実際にパソコンで作り始める前に、大まかな全体像を描いてみることで完成後の修正が少なくなる。依頼者と作成者間の誤解も少なくなる。
ラフスケッチ後は、教科書通りに作品を作っていったのだが、ここであるテキストボックスに入力する文字のサイズを46ptに設定するとあった。
なぜ46ptなのか?
すべての文書において46ptであるわけではない。
ここでのレイアウト・デザインの場合は46ptがちょうど良いから46ptなのである。
46ptに設定することを学ぶのではなく、そのレイアウトに合った文字サイズを選択することを教師は指示する必要がある。
教科書の内容を教えているのだが、教科書そのままを教えるのではなく、教科書からどんなことが言えるのか、生徒自身がオリジナルの作品を作るときに生かせる授業作りが大切であると感じた。
教科書による案内状作成後は、オリジナル課題に取り組んだ。課題は、インターンシップ/DTP基礎の内容を伝えるというものだ。
実際にラフスケッチを行った後で、パソコンで作成してみた。
一見簡単そうだが、今日学んだDTPの知識をフル活用すると、細かな部分まで気を配る必要もあり、手応えのある課題であった。

その他
作品の作成以外にも、情報科の教員として知っておきたいことをその都度学んだ。
・動画や写真の編集
Adobe Premiere Elementsを使えば、高度な知識を必要とせず、作ろうという気持ちがあれば誰でも簡単にDVDを作成することができる。
・スキャナでの画像の取り込み
生徒の作品を取り込み、掲示する際に必須の作業である。
・ラミネーターでの資料作成
印刷したものをラミネーターでラミネートすることで、見た目がきれいで、丈夫な資料を作ることができる。

感想・まとめ
初日から、今まで学んだことのないDTPの知識・技術をたくさん学ぶことができた。
明日までインターンシップ生だけでの授業であるが、明後日から始まる「DTP基礎」の講座では、生徒を相手にすることになる。
生徒にきちんと指示・対応することができるよう、今日学んだことはしっかりと身につけておきたい。
茨城出身の私は、近隣のビジネスホテルに滞在して10日間のインターンシップに臨む。体調管理に留意して、意義あるインターンシップにしたい。