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2010年8月6日金曜日

Day 5 - 「DTP基礎」短期集中講座3日目

「DTP基礎」短期集中講座も今日で早くも3日目である。
今日は、午前中は昨日までと同様、学校で作品作りを行った。
午後からは、横浜デジタルアーツ専門学校へ移動し、DTPに役立つ色彩の学習をした。

短期集中講座
昨日までに教科書(Microsoft Wordレイアウトデザインガイドブック)の作品作りは終了し、
今日からはオリジナル課題の作成に取りかかった。
これまではWordでDTPの学習をしてきたが、
今日からはPublisherを使ってDTPの作品を作っていく。
生徒はおそらく初めてPublisherを使ったことだろう。
初めてのものを教えるときには、いかにわかりやすく、明確に教えるか工夫が必要であろう。

PublisherはDTP機能に特化したソフトウェアであり、
また、これまでWordで学習してきたDTPの知識を生かすことができる。
レイアウトを簡単に設定でき、見栄えの良い作品を作成することが可能である。
生徒はこのソフトウェアを使って、「校内新聞」を作成する。
今日はラフスケッチから、中間提出の段階までが行われた。
初めてのPublisherだが、ほとんどの生徒の飲み込みが早く、使いこなしていた。

Publisherの便利な機能として、画像としての保存ができることが挙げられる。
(Wordではできなかった機能である)
画像として保存することで、Publisherの導入されていないパソコン上で閲覧が可能となる。
また、特殊なフォントを使用していた場合も、そのまま表示される。
教師は、生徒の作品をポートフォリオとしてWordでまとめたい場合には、画像として保存することで簡単に作成が可能となる。
(画像のキャプチャの手間が省ける)
画像の保存の際、使用用途に応じて、画像の解像度を選択することもできる。




DTPに役立つ色彩の学習
午後から、新横浜にある横浜デジタルアーツ専門学校に移動し、
DTPに役立つ色彩の学習を行う。

最初に、色の最も重要な役割について考える。
それは、「一度に、多数の人が、同じ認識を持つことができるもの」という。
色は、言語を介することなしに、多数の人が同じように認識できるのだ。
今回は、デザインを行うにあたって一番頻度が高い財団法人日本色彩研究所が作成したPCCSを使用した。

・色の基本(色の三属性)
 色相(色の種類)・明度(明るさ)・彩度(鮮やかさ)
・トーンの分類表
 トーン = 色調
 明度の高低、彩度の高低によって分類
・加法混色と減法混色
 色光による混色(TVやパソコンの画面など)は、加法混色と呼ばれる。
 光(色光)の三原色は、R・G・B(赤・緑・青)であり、3色の交わった部分は白色光となる。
 色料による混色(カラーコピーのような印刷物など)は、減法混色と呼ばれる。
 この三原色は、M・C・Y(マゼンタ・シアン・イエロー)であり、3色の交わった部分は黒濁色となる。
・色の効果
 黒地に黄色の文字/白地に赤色の文字の組み合わせは一番見やすい。
 黒地に赤色の文字/白地に黄色の文字の組み合わせは一番見づらい。
 コンピュータ上と印刷物とでは色の見え方が変わってくるが、念のため例を示しておく。


 みかんが入っているネットが、橙色と緑色とでは、印象が変わる。
 橙色のネットに入っているほうが美味しそうに見える。
・3色配色
 配色カード158aを使用して、イメージにあった3色配色を考える。
 さわやかな印象・女性らしい印象・楽しい印象など・・・。
 色の感覚を鍛える。

感想・まとめ
生徒は今日から初めてPublisherを学ぶ。
初めて使うソフトウェアの使用方法をどのように教授するかは教師の腕の見せ所である。
大多数の生徒が早々にPublisherを使いこなしていたが、
WordのDTP機能に慣れてきたことから、生徒の抵抗も少なかったのかも知れない。

午後からは色彩の学習を行った。
色について知っておくことは、DTPのデザインに役立つ。
どのような色の組み合わせが良いのか、どのような色が見づらいのか、
生徒にとっても、私自身にとってもとても勉強になった。

今日がインターンシップの折り返し地点である。
生徒にとっても「DTP基礎」短期集中講座の折り返し地点である。
今日までの5日間で、自分が本当に成長していると感じている。
このインターンシップに参加できなければ得られなかった知識・技術が山ほどある。
来週からの残り5日間も、全力で取り組み、たくさん学びたいと思う。

(追記)
今日は新横浜解散だったため、新幹線で久々に自宅に帰省。
このブログとしては初の自宅からの更新である。

2010年8月3日火曜日

Day 2 - 教授方法の選択・工夫

インターンシップ2日目の今日は、昨日に引き続き、明日から始まる「DTP基礎」講座のための予習を主に行った。

チラシ、メニューの作成
教科書にあるチラシとメニューの作品作りを行う。
WordにおけるDTP機能は様々なものがある。
それらを作品を作る過程で教えても良いのだが、ある程度一括して技術を学んでしまい、それを生かして生徒に作品を作らせるという授業の展開の仕方もある。
今日は作品を作り始める前に、WordのDTPに関する機能を一括して学んだ。
たとえば、箇条書き(オートコレクトのオプション)、字下げとぶら下げ(インデント)、行間値、テキストボックスの書式設定、上下中央揃え、ページ番号、ヘッダーとフッターなどである。
ここでは、教師がWordで実際にどのように設定すればいいのかを体験できるような資料を作成し、体験しながら理解を深めていく。
知識・技術を習得したところで、生徒に課題に取り組ませる。
作品を作る過程で適宜教授しても良いのだが、逐一説明していては時間がなくなるおそれもある。
生徒の状況や授業時間などを考慮して、教授方法を選択する必要がある。

フォントの知識
フォントには大きく分けて、等幅フォントとプロポーショナルフォントの2種類がある。
等幅フォントはその名の通り、文字の幅が一定である。
等幅フォントには、全角文字と半角文字があり、日本で使っている漢字やひらがななどは、これに当てはまる。
一方、アルファベットを用いる文化圏、たとえば英語は、全角文字もあるが半角文字が基本である。
半角文字は、全角文字の半分の幅が確保されている。
日本人は、作文をするときに原稿用紙という四角いマスの中に文字を書いていくことがある。日本語(漢字やひらがな)は全角が基本なのであるが、アルファベットではこのマスはさほど重要ではない。
手書きで例えば、「W」と「I」を書いたとき、その幅は一定にはならないだろう。
DTPで「W」と「I」が同じ幅で入力されると、その隙間の差が気になる。
そこで、プロポーショナルフォントが登場する。
プロポーショナルフォントは、文字の形態によって、幅が異なる。
「W」では幅が大きくなるし、「I」では幅が小さくなる。
同じゴシック体でも、
[MSゴシック]は等幅フォント
[MS Pゴシック]はプロポーショナルフォント となる。
これらを使い分けることによって、文字の見た目のデザインが良くなる。

PublisherでのDTP
PublisherはDTPに適したソフトである。
グリッドとその間隔を簡単に設定することができる。
また随時ガイドと呼ばれる目安となる線を引き出し、Wordにおけるグリッドのように、挿入する画像やテキストボックスはグリッドやガイドに吸着する。
より正確なレイアウトが可能となる。
今日は、Publisherで校内新聞の作成を行った。
どのように画像やテキストを配置するのか、昨日学んだラフスケッチを行ってから、実際に作成する。
やることはWordでのDTPとほぼ同じである。
色合いの良いデザイン、幅や間隔の正確さに留意すれば、よい作品ができあがる。

サーバーとアカウントの準備
学校においては、生徒の提出データ、インターネットに接続するためのサーバーが用意される。
実際に情報管理室を訪問し、サーバーを見学した。
RAID技術、バックアップ技術を直接目にすることができた。
実物のサーバーを見学した後、パソコン教室に戻り、リモートデスクトップを利用してサーバーにアクセスした。
ここで、明日からはじまる講座において、生徒がログインするためのアカウントを準備した。
ユーザー名・パスワードの設定を実際に行い、明日からの講座に備えた。

その他
・両面印刷の知識
 短辺とじ と 長辺とじ
・ベジェ曲線
 ベジェ曲線による画像のトレースの方法

感想・まとめ
今日は初めてPublisherを使って作品を作った。
Publisherはあまりなじみのないソフトであるが、実際に使ってみると見た目の良い優れた作品を作ることができた。
今後是非活用したいと思う。
明日からは、生徒を対象とした「DTP基礎」の授業が始まる。
今日までに学んだ様々なDTPの知識・技術をしっかりと定着させ、生徒にきちんと対応できるようにしたい。