「DTP基礎」短期集中講座も今日で5日目。
明日で最終日である。
生徒は今日中までの課題提出のため、授業終了後も残って課題に励んでいた。
研究授業
教育実習中の先生の研究授業が行われた。
授業テーマは、「名刺のレイアウト/デザイン」である。
日本の名刺は規格サイズが決まっていて、55mm×91mmとなっていること、
名刺の渡し方のマナーなどを実演して、日本の名刺文化について学ばせる。
課題の説明後、名刺のデザインにどのようなものがあるか紹介される。
デザイン名刺では、規格サイズに収まっていない大胆なデザインなものが多い。
一方、ビジネス名刺では規格サイズのものが多く、名前を最も目立たせるなど、DTP上の配慮がされている。
また、名刺の隅まで色が印刷されるようにするためのテクニックとして、トンボと裁ちしろについて説明される。
生徒は、昨日から作成しているベジェ曲線のトレースによるイラストも用いて、オリジナルデザインの名刺を作成していくという流れである。
授業では、生徒の笑いなども見られ、楽しい授業が展開されていた。
PowerPoint作品のWeb化
PowerPointの保存も画像での保存に対応している。
今日は生徒のPowerPointで作成したトレースのイラスト作品をPowerPointで画像として保存し、
昨日同様、Adobe Photoshop Elementsを利用して、Webページ化した。
名刺のセレクト
生徒が作成した名刺を作品集にするため、「セレクト名刺」というファイルを作り、一括してまとめていく。
名刺には住所・電話番号・メールアドレスなどの個人情報が公開されているので、
それらの情報が漏洩しないよう、セレクトの際には個人情報をダミー文字に変える作業も必要である。
全員分のセレクトが終わっていないので、明日生徒が登校してくる前には完成させたい。
模擬授業
同じインターンシップ生の中に、今年度の教員採用試験一次試験を突破し、二次試験を控えている方が1名いる。
彼の二次試験対策のために、今日は何度も模擬授業を行った。
模擬授業のテーマとなっているのは「問題解決」である。
「問題解決」から連想される授業は、授業を行う先生によって様々である。
そのため、ある程度のテーマの絞り込みは必須となる。
テーマが抽象的すぎると、生徒が理解できない上、教える側自身も何を学ばせたいのかよく分からなくなる。
ある程度テーマを抽出し、そのテーマに対して、自分なりの考えを持って授業に臨むことが必要であろう。
また、実際の二次試験の模擬授業は、準備等の時間も入れて10分しかない。
その10分間で試験官に何を示せば良いのか。
10分間では、ほとんど「導入」の部分しか授業できないことになる。
「導入」で授業をどのように展開していくのか、生徒をどのように授業に参加させていくのかを提案していく模擬授業が求められると考えられる。
実際に模擬授業案を練っている彼の姿を見ていると、本当に大変そうである。
テーマが抽象的であるが故、難しい。
1年後の自分も同じ壁にぶつかるかも知れない。
試験は来年と先であるが、試験の実態、試験に臨む人の実態を見ることで、これから何かしらの準備をすることはできる。
他の来年度教員採用試験受験者と少し差をつけることができたのかも知れない。
感想・まとめ
今日は、研究授業、模擬授業3回と、授業をたくさん見せてもらった。
こうした研究授業や模擬授業は、自分だったらどのようなテーマを設定するのか、どのように授業を組み立てていけば良いのかを考える機会となる。
1年後の自分もきっと苦しめられるに違いない。
心構えが少しだけできたと思う。
今日も色々ありました。御苦労様。
返信削除名刺のセレクト作業もよろしくお願いします。セレクト後は1枚づつの画像に仕上げるよう、工夫してみてください。授業は明日で終わりなので、生徒たちとのふれあいを心がけましょう。
模擬授業については、慣れも大切です。最終日の挑戦も本気で取り組んでください。