2011年12月1日木曜日

2011/12 - 11月の活動報告と12月の抱負

学生論文集に掲載する論文の執筆
明治大学情報コミュニケーション学部では、卒業論文が必修となっていない。
その代わりとして、1年生~4年生までが自由に応募することのできる論文がある。
学生論文集「情コミ・ジャーナル」であり、毎年度末に発行される。
その論文集への論文の提出締切が11月7日(月)18時となっていた。
私は、2年生のときから教授に指導をお願いして執筆している。
2年次「今求められる情報教育とは―コンピュータ教育化からの脱却―」(指導教員:インターンを紹介してくれたK先生)
3年次「教育のICT革命―教育の情報化最新事情と未来―」(指導教員:ゼミの指導教授であるW先生)
いずれも入賞こそしなかったものの、全文掲載論文として掲載された。
今年度は最後の執筆機会となるため、教育実習等であまり余裕がなかったのだが、提出期限ギリギリまで執筆作業を続けた。
タイトルを「情報コミュニケーションと教育~情報コミュニケーション時代にふさわしい教育を目指して~」として、制限12枚をフルに使って書き綴った。
振り返れば情報コミュニケーション学部での4年間は、「教育」について多く考えてきた気がする。
そんな4年間がもうすぐ終わることを考えると寂しい。

教育実習&教員採用試験体験談
11月8日(火)6限、3年生の教育実習事前指導クラスにて。
昨年度教育実習事前指導クラスの担当の先生から、教育実習と教員採用試験の体験談を依頼された。
今年度の3年生の前で、Keynoteを用いて報告した。
先生からは、90分間をフルに使って良いと言われていたので、比較的ゆっくり話していたのだが、気づいたら終了時刻ギリギリになってしまっていた。
話をしているとついつい脇道にそれてしまい、話す予定ではなかったことまで話してしまう。
授業を行う際にも時間感覚がまだつかめていないため、時間が足りなくなってしまったり、余ってしまったりする。
時間の訓練が必要だと感じている。
体験談は時間をフルに使ってしまったため、質疑応答の時間があまりとれなかった。
そのため、私の連絡先を教えることで対処した。
後日、何名かの熱心な学生からメールをもらい、指導案などを提供することもできた。

基本情報技術者試験―合格発表
11月17日(木)正午、情報処理推進機構(IPA)のホームページ上にて、平成23年度秋期・情報処理技術者試験の合格発表が行われた。
前回試験と比べたら成績は良くなっているが、まだまだだろう。
特に、午後試験は合格基準点である60点をギリギリ超えただけである。
かろうじて「合格」はしたものの、継続して勉強・受験することで、能力を身につけていきたいと思う。

ICTE情報教育セミナーinつくば
11月19日(土)、筑波学院大学にて。
茨城での開催ということで、神奈川からC先生も参加していた。
「問題解決」をテーマとして、講演・ディスカッションが行われた。
最初に、富山大学の黒田先生の講演「新学習指導要領における「問題解決」とは」が行われる。
問題解決とは何か、PISAのキー・コンピテンシーや知識習得の3段階モデル、問題解決の様々な手法が紹介され、とても勉強になった。
情報科学習指導要領には「問題解決」というキーワードが多用され、教育の流れと情報科教員への期待が感じられた。
この期待を無駄にせず、情報科の教員ができることは何か、常に探究し続けていきたいと思う。
休憩を挟み、ディスカッションに移る。
まず、都立上野高等学校の能城先生から「「情報の科学」における問題解決のポイント」の発表があった。
MECEやロジックツリーを用いた授業の紹介、CM作成の授業で作ったCMを披露していただいた。
次に、茗渓学園中学校・高等学校の大貫先生から「現場から問題解決の授業を考える」という発表があった。
茗渓学園での情報科の授業の紹介をしていただいた。
これらの発表を踏まえ、質疑応答の形でディスカッションが行われた。
ICTEセミナーへの参加は初めてではないが、茨城での参加は初めてだったので、初めて目にする先生方がたくさんいらっしゃった。
茨城の先生もとても積極的で、情報科についてとても熱心であるという印象を受けた。
そして、情報科教員の幅広さというものを改めて感じた。
今後も各種研究会等に積極的に参加して、視野を広げていきたいと思う。

司書教諭課程修了証書申請ガイダンス
11月29日(火)昼休み、アカデミーコモン9F教室にて。
今年度中に司書教諭課程の必修5科目10単位を修得予定の者を対象に行われた。
司書教諭課程の必修5科目とは、
・学校経営と学校図書館
・学習指導と学校図書館
・学校図書館メディアの構成
・読書と豊かな人間性
・情報メディアの活用
である。
教員免許は卒業式のときに授与されることになっているが、司書教諭講習修了証書は発行が遅れる。
説明によれば、2013年の3月になるということだった。
その間、6月に大学に申請手続を行わなければならない。
この手続きを怠ると司書教諭の資格取得を辞退したものとして見なされる。
忘れずに手続きを行いたい。

大学関連
金曜3限のコンピュータグラフィックスにおける作品を掲載したい。
今月中旬以降からは、アニメーションの作成に入った。
POV-Rayでレンダリングして10フレーム程の画像ファイルを得た後、Adobe Premiere Pro CS4でムービーに変換している。
本学では、Adobe社のソフトをはじめとした高額なソフトウェアが配信型(クラウド)アプリケーションとして提供されている。
メディア教室・メディア実習室のパソコンに共通認証IDでログインすれば、学生は自由に使用することができる。
以下は、11月の授業の課題として作成したものである。

<地面(床)、背景、霧の設定のある風景>

<物体どうしを組み合わせて作成した物体のある風景>

<直線移動する物体のあるアニメーション>

<回転移動、蛇行移動、振動する物体のある、またカメラが移動するアニメーション>


12月の抱負
12月の主な行事は以下の通りである。
・学内ゼミナール大会(10日)
情報コミュニケーション学部の各ゼミナールによるプレゼン大会。普段のゼミナールでの研究成果を発表することになっている。
自由参加であるため、すべてのゼミナールが発表するわけではないが、事前のガイダンスでは26チームが発表することになっている。
現在、発表に向けて準備を進めている。
・フォローアップの会(11日)
専修大学生田キャンパスでの「プロジェクト発表会」の見学。
・神奈川県情報部会研究会(21日・26日)
神奈川県総合学科学習活動成果発表会の見学
JAXA相模原キャンパスの見学

気づけば、2011年も今月で終わりである。
教員採用試験もあり、あっという間の1年間であった。

2011年11月1日火曜日

2011/11 - 10月の活動報告と11月の抱負

インターンシップフォローアップの会平成23年度第1回
10月2日(日)、神奈川県立横浜清陵総合高等学校にて。
五十嵐先生からはアルゴロジックの授業の紹介。
アルゴロジックでアルゴリズムを考えることだけでなく、IrfanViewで完成画面をキャプチャする。
画面キャプチャすることに必然性を持たせた実践である。
1つ1つのテーマを単発で行うのではなく、テーマ間の関連性を意識して授業を組み立てることは重要なことだと思った。

Mくんの模擬授業は「情報の収集、発信する上での問題点を知り、その解決方法を知る」ということが学習内容であった。
ワークシートが3枚用意され、とても面白い内容で授業が展開されていた。

Mさんの模擬授業は「画像の表現」として、色の表現方法についての授業だった。
ビデオ教材、カラーセロハンでの実技、Excelカラーチャートと、教材が綿密に用意されていて、興味深い内容だった。

K先生からは、「パスワード」の授業として、パスワード解析ソフトを用いた実践報告をしていただく。
パスワードはすべて同じものにしがちであるが、どうして破られにくいパスワードを作ることが必要なのかを考えさせるような実践であった。

N先生からは、講師経験の中での体験を報告していただく。
学校によって生徒の姿、授業が様々であることが伝わってきた。
公立学校の教員としては、こうした生徒や学校の実態を認識することが必要であることを感じた。

教育実習事後指導
10月15日(土)、明治大学リバティタワー1073教室にて。
教育実習前期実施者は、クラス毎の実施であったが、後期実施者は全体的に少ないため、クラスを統合しての実施だった。
担当は齋藤孝先生。
齋藤先生からの講義は、社会人になるにあたっての注意点。
・報連相も重要であるが、天守閣(てん・しゅ・かく)→テンション・修正・確認も重要であるということ。
→テンションを高く、メールを送る前に確認・修正をすることも必要ということ。
・普通はダメ、普通以上でなければならないということ。
→まわりは皆普通、普通の人よりも上に立たなければならないのである。
・ストップウォッチ購入のススメ
→一つ一つの仕事に対して、時間を守る。
→細かい仕事を着実にこなしていくことが必要。
最後に、グループワークを行い、教育実習を振り返る。
授業について感じたこと、授業以外で感じたことを共有し、自分なりの「教育とは○○」を教室の中心に向かって1人ひとり叫ぶ。
大事なのは「準備」である。Prepare! Prepare!! Prepare!!!

情報処理技術者試験―基本情報技術者試験
10月16日(日)、土浦市のアール医療福祉専門学校にて。
事前の学習があまりできなかったので心配していたが、教員採用試験のために学習したことが頭の片隅に残っていたのか、結構できた気がした。
それも午前試験に限ってのことだが…。
午後試験は対策をあまりしていないせいだろうが、あまり解けない。
アルゴリズムの問題は特に苦手意識を持っている。

後日、IPAから解答が公表されたので自己採点をした。
以下に五十嵐先生にならって自己採点結果を掲載する。


<午前試験自己採点>



<午後試験自己採点>

解答が必須の「データ構造及びアルゴリズム」が弱点であることは明らかだ。

神奈川県情報部会第3回研究会
10月22日(土)、東京工業大学大岡山キャンパスにて。
東急大井町線大岡山駅からすぐそばにある。
プログラムの1つめとして、東工大像情報工学研究所長谷川修准教授による講演「東工大の脳型人工知能が拓く近未来―これからネット・スマホ・ロボットはどうなる?―」を聴く。
コンピュータと人間の関わりを考えるに当たって、大変興味深い講演だった。
・インターネット上の情報を使っているのは人間だけであり、コンピュータはデータを多く所有しているがそれらデータと実世界とのかかわりを認識することはできない。
・これまでの、認識させようとするものをたくさん学習させるという姿勢から、基になるような基礎的知識(概念)の組み合わせへというパラダイムシフト。
・Transfer Learning(転移学習)へ→アルファベットと辞書との関係のようなもの。基礎的な知識+ネット情報でその場その時に転移する。
・画像だけでなく、五感でそのままの状態をそのまま学習する。
・知識の再考→熱いやかんに触ったら火傷をすると学んだのは、幼い頃から母親に「やかんに触ったらダメ」と言われ続けてきたから。
学ぶこと自体が目的なのではなく、学ぶことによってそこからさらに学び続けることが目的なのだろう。
J.デューイも『民主主義と教育』の中で「学ぶこと」ではないが、「教育」の目的について、同じようなことを言っていたことを記憶している。

プログラムの2つめとして、スーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を見学する。
TSUBAME2.0のパンフレットを見てみると、TSUBAMEは、東工大の象徴である「ツバメ」の意味だけでなく、略語になっていた。
Tokyo Tech Supercomputer UBiquitously Accessible Massstorage Environment の略のようだ。
スパコンを実際に見たのは初めてでとても興奮した。
また何もかもがビッグスケールで驚いた。
研究目的のみにスパコンを使用しているのではなく、学生にもストレージを開放し、1人あたり保存用25GB・計算用25GBの50GBも確保されていることは東工大ならではだろう。

この後は、各自東工大の学園祭を見学する。
K先生、Y先生、Mさん、Mくんと共に東工大キャンパス内を巡る。

名簿登載者説明会
10月26日(水)、神奈川県立総合教育センター善行庁舎にて。
事前に健康診断を済ませ、健康診断書+X線フィルムを持参して会場に向かう。
会場はもっとたくさんの採用者で溢れるのかと思っていたが、会場の半分以上が空席状態での開会だった。
確認できただけでは、高等学校数学科・情報科での合格者、特別支援学校での合格者が出席していた。
全体の諸説明の後、個別面談が行われ、事前に提出した個人票の確認、今後の提出物の確認、勤務希望地について話をした。
教員免許状取得見込である私は、何が何でも「卒業」をするようにと言われた。
現段階で卒業に必要な単位は満たしているので、今年度後期に履修している教職課程の必修科目の単位を修得して、4月を迎えたいと思う。

教員免許状一括申請確認ガイダンス
10月上旬に、介護等体験証明書を資格課程事務室に提出。
10月28日(金)には、確認ガイダンスに出席した。
教員免許状一括申請で申請した事項の確認をし、宣誓書に署名・押印する。
発行手数料の振込用紙をもらい、各自申請教科数分の金額を振り込み、領収書を資格課程事務室に提出することで申請が完了する。
これを怠ると教員免許状を卒業式当日に手にすることができなくなる。
早めに振込に行きたいと考えている。

大学関連
教員採用試験に合格したことを、これまで特にお世話になった先生方に報告している。
教職課程の先生が多く、授業内で後輩のために体験談を話してほしいとお願いされたこともあった。
また、後期の授業は10科目(20単位)ほど履修している。
情報科教員としての素養を高めるために、金曜3限にはコンピュータグラフィックスを履修。
POV-Rayを用いて3DCG作品の制作を行っている。
教科書として『POV-Rayによる3次元CG制作―モデリングからアニメーションまで―』(CG-ARTS協会)を使用している。
以下に、課題として作成したいくつか作品を掲載する。


<遠くから近づいてくる物体のあるシーン>



<スポットライトまたは環境光を効果的に使用した風景>



<パターンで塗られた、または模様を使った物体のある風景>



<石、木、金属またはガラスの素材を使った物体のある風景>


11月の抱負
11月はこれと言って行事があるわけではないので、自主的に研鑽に励んでいきたいと思う。
故Steve Jobs氏の伝記が最近刊行された。
Apple社とSteve Jobs氏に見る「情報」と「デザイン」について、時間を見つけて考えてみたい。
Steve Jobs氏はその高いプレゼン能力でも知られる。
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』は購入後、積ん読状態なので、本を読むことで深めていきたい。
Steve Jobs氏から「情報」の教材を探りたい。

11月8日(火)には、来年度教育実習実施者の事前指導クラスにて、教育実習&教員採用試験体験談を話すことになっている。
併せて、準備を進めていきたい。

【別記】
10月31日~11月1日にかけて、大学の友人らと共に、小旅行を兼ねて、東日本大震災による東北地方の被災地を訪問した。
今回の訪問の目的は、「一次情報」としての被災地を視察するためである。
正直、被災地の光景を見た際は、言葉が出なかった。
テレビやラジオでは感じることのできないものがそこにはあった。
それを書き言葉として伝えることはできないのかもしれない。
だが、その現状を少しでも知ってもらうために、近日中にいくつかの写真と共に公開したいと思う。
私はそのほとんどを車の運転に費やしたため、友人らが撮影した写真を彼らの許可を得た上で掲載する予定である。

2011年10月1日土曜日

2011/10 - 9月の活動報告と10月の抱負

9月は5日~26日まで教育実習だったため、あっという間に終わってしまった。
そして、30日には教員採用試験の合格発表があった。

教員採用試験第2次試験結果
昨日(9月30日)、神奈川県教育委員会のホームページ上にて2次試験の合格発表があった。
10時から発表ということだったが、2限~大学の授業があったため電車内で携帯電話にて確認した。
8月19日の2次試験当日を思い出すと、あまり良い心地がしない。
模擬授業+集団討論までは自信をもって貫いたが、面接の出来が良くなかったと今では思う。
さらに帰り道は、どしゃ降りの雨に降られて帰宅した。
自信なさげにホームページを確認する。
すると、自分の受験番号を発見した。
何かの間違いかと思い、何度も確認したが、間違いはないようだった。
未だ手元に通知が来ていないため実感は湧かないが、「合格」したようだ。
昨日確認したときから現在まで、夢を見ているようなふわふわした感覚である。
これまで、ご指導いただいたすべての方々に感謝申し上げたい。

教育実習
9月5日(月)~26日(月)まで、母校の高校で3週間の教育実習に参加した。
英語科での実習であったが、全日程を通して大変充実した日々を送ることができた。

 【1週目―9月5日~9日】
1週目は、授業見学を行う。
実習校では非常勤講師を含め27名の英語科教員がいらっしゃった。
その全ての授業を見学したいところであるが、時間割や時間の関係でできる限り多くの先生方の授業を見学させていただく。
現役時代を振り返ると、3年間同じ担任の先生であり、英語の先生だった。
そのため、3年間同じ先生に英語を教わっていた。
1人の先生に授業を教わることは生徒目線においては、予習スタイルや授業スタイルが確立していて勉強しやすい。
ところがいざ教師として授業を見たときに、様々な先生方によって様々な授業の方法があることを感じる。
どの方法が正しい、どの方法が誤っているということはない。
いろいろな授業の方法があるということを自覚し、自分なりの授業のスタイルを確立していくことが求められているように思う。

 【2週目―9月12日~17日】
2週目以降は授業実習を行い、授業準備・教材研究の大変さを感じるとともに、授業をすることの「楽しさ」を感じる。
授業で使う教材は、実習前にある程度用意しておいた。
そのため、教材作りに費やされる時間はさほどかかっていないが、「授業を作る」ということが思っていた以上に大変なことだと感じた。
初めての授業は、指導案に盛り込んだ活動をすべて終えることができずに終了のチャイムが鳴ってしまった。
終わらなかった部分は次回の授業に持ち越しとなってしまったので、あらかじめ計画していた授業予定がずれてしまったのである。
事前に授業計画を立て、1回1回の授業でどのようなことを行うのかを考えることは重要なことであるが、生徒の反応やその他の理由により授業計画がずれてしまったときに、どのように計画を再編成するか考えることも教師として必要なスキルであると肌で感じさせられた。
また、指導教諭の先生の許可をいただき、授業ではパソコンによるスライドを活用させていただいた。
指導教諭の先生も普段の授業でパソコンを用いており、実習生である私にはパソコンを使っても良いし使わなくても良いと言われていた。
せっかくの機会だったのでパソコンを使用して授業を行うことにした。
パソコンを使用した最初の授業では、ソフトウェアの設定の関係で上手くスクリーンに表示できず、準備とスクリーンがないために授業に時間がかかってしまった。
授業の事前準備の重要性を感じた。

 【3週目―9月20日~22日、26日】
3週目は、2週目からの「楽しさ」を継続させて授業実習を行い、終盤には研究授業に臨んだ。
研究授業においてもパソコンによるスライドとスクリーンを活用させていただいた。
英文の内容をイメージしながら音読させる活動を取り入れ、スライドには画像や映像をたくさん盛り込んで授業を行った。
最初はとても緊張していたのだが、普段の授業実習を思い出し、「楽しく」授業を展開することを心がけた。
研究授業終了後には、参観いただいた先生方に批評をいただいた。
英語科主任の先生からは、「楽しそうだった。見ている方も楽しかった」という言葉をいただいた。
英語科の恩師からも、授業のある部分において「展開が上手だった」とお褒めをいただいた。
たくさんの改善点もいただき、今後どのような点に留意して授業を行えば良いのか考える良い機会となった。
研究授業の後日にも授業があり、研究授業で指摘いただいた点を踏まえて最後まで全力で授業を行った。
最後の最後まで充実した日々を送ることができたと感じている。

本日、再び実習校を訪問した。
教育実習録の後日記入欄を完成させ、指導教諭の先生に提出しに伺った。
さらに、授業実習のために作成した教材をPDFにして提供した。
今後の教育実習生の参考になれば嬉しい。
そして、教員採用試験の合否についても報告させていただいた。
恩師をはじめ、多くの先生方にお祝いの言葉をいただいた。
まだ教師となる実感はないが嬉しかった。
実習校の先生方には大変お世話になりました。ありがとうございました。

10月の抱負
教育実習では自分の教師としての課題が多く浮かび上がった。
それら浮かび上がった点を常に意識し、これまで以上に日々研鑽していきたいと思う。
大学では、教職を志す友人と共に、時間を見つけて模擬授業や討論などをしたいと考えている。
大学も半期間を残すのみとなり、大学生活4年間の短さを感じている。
後悔のない大学生活を送りたい。

末筆となりますが、インターンシップを薦めてくれた明治大学のK先生、インターンシップ以来フォローアップの会等を通してたくさんご指導いただいた横浜清陵総合高校のI先生、これまで育てていただいた諸先生方はじめ、今日までご指導いただいた多くの方々に感謝申し上げます。
より一層努力していかなければならないものと自覚しておりますが、今後ともご指導の程よろしくお願いいたします。

2011年9月3日土曜日

2011/09 – 8月の活動報告と9月の抱負

目前に控えた教育実習の準備にあたっていたため、9月1日分の更新が遅れてしまいました。
申し訳ありません。

教員採用試験第2次試験
8月19日(金)、神奈川県立神奈川総合産業高等学校において
教員採用試験第2次試験が行われた。
模擬授業、協議、個人面接の3つによって評価され、合否が決定することになる。
試験当日は終始和やかで、他の受験者と打ち解け合って楽しい1日であった。
帰りの大雨が残念だったが・・・。

さて、この教員採用2次試験までを振り返ってみると、
ここまでたどり着くのは本当に早かった。

真に情報科の教員を目指そうと思ったきっかけは、昨年8月の情報科インターンシップである。
大学のK先生にインターンシップを紹介していただき、
実際にインターンでのI先生や授業を受講している生徒たちの姿を見て、情報科の魅力を感じたのである。
この時点で民間企業の就職活動をしないことを決め、ただ教職という道を歩こうと決意した。
昨年度のY先生の教員採用試験合格から早1年・・・
本当に信じられないほどの早さで教員採用2次試験を迎えてしまったという印象である。
その間、自分の進む道は教職しかなかった。
そのため、教職教養・一般教養や情報科専門教養の知識習得に徹することができたのだと思う。
そして、今日まで支えてくださった様々な方々に感謝申し上げたい。

教育実習ガイダンス
8月27日(土)、実習予定の母校にて教育実習ガイダンスが行われた。
実習生は私を含めて11名、後期の実習生は少ないと思っていたがそうでもなかった。
実習期間は、9月5日(月)~26日(月)までの3週間(休日を除くと実質15日)。
実習教科は英語である。
情報科を志望している私であるが、英語科ももちろん好きである。
情報科と英語科は「コミュニケーション」をキーワードに共通した点が多いと感じている。
情報科の知識も踏まえて、学び多い楽しい実習にしたいと考えている。

9月の抱負
9月はそのほとんどが教育実習に充てられる。
現在、楽しみ半分、不安半分の心境である。
先日のガイダンスから今日まで、教科書を購入して教材研究を行なってきた。
授業担当科目については、いくつかの教材も作成した。
間近に迫った3週間を教員になるためのステップとして、十分に活かしたいと思う。

2011年8月1日月曜日

2011/08 – 7月の活動報告と8月の抱負

あっという間に8月、夏休みに突入した。今年の夏休みは例年とは違う夏になりそうだ。

教員採用試験第1次試験結果
 7月3日(日)に横浜国立大学で行われた教員採用試験第1次試験=筆記試験の結果が、7月25日(月)に発表された。
 ホームページで確認すると、自分の受験番号が記載されており、「合格」であることが判明した。
 翌日、封書でも「合格通知」、その他諸々の書類等が届いた。
 
教員採用二次試験対策
 第1次試験の合格が判明し、早速第2次試験対策に取りかかる。
 7月30日(土)には、横浜清陵総合高校に仲間と集まり、第2次試験に向けての作戦会議?を行う。
 今年度の模擬授業のテーマは、「生徒の発達の段階を考慮し、学ぶねらいを明確にした展開や指導方法の工夫・改善が効果的に生かされた授業」である。
 このテーマから、教師と生徒の相互のやりとりを重視すること(具体的には、生徒への発問→生徒の発言→生徒の発言に対する教師のフィードバックという流れ)をまず意識することが大事である。
 教師が一方的に指導する授業にならないために、発問を行い、生徒を授業に巻き込む。
 場合によっては、教壇から離れ、生徒の近くまで移動して発問・指示を行うことも必要だ。
 
 私は、大学の期末試験やレポートの関係で模擬授業の準備は全くできていなかったのだが、
 昨年のインターンシップでご一緒したKさんが、教材を準備してきていたため、10分間の模擬授業を行うことに。
 教育実習の研究授業で行った「IPアドレス」の授業。
 教材がしっかりと準備されていて、テンポの良い授業であった。
 模擬授業後、生徒役から様々なコメントやアドバイスなどをして、より良い授業にしていくためにはどうすべきか共に考えた。
 I先生と話し合いのためにやってきたW先生も合流し、コメントを頂いた。
 教師によって授業のやり方は様々であり、どのやり方が正しいというものはない。
 様々なやり方があるのを知ったうえで、自分らしい授業を作り上げていくことが大事なのであると。
 現場の先生方から様々なアドバイスを頂き、自信を持って次に進めそうだ。
 次回会うときには、模擬授業を行うことになる。それまでにしっかりと構想を練っておきたい。

大学の期末試験・レポート
6月のブログで本年度の時間割を公開させていただいたが、学期末になると期末試験やレポートに追われて大変なことになる。
履修登録のときには、「面白そう」「学びたい」という思いでたくさん履修登録してしまったが、この時期には少し後悔する。
それでも何とかすべての科目の期末試験・レポートを終えた。
・リアルタイム・メディアが動かす社会…レポート(A4版2枚)
・情報社会論I…試験
・ネットワーク社会論…試験
・科学技術と人間…レポート(A4版3000~5000字)
・メディア論…試験
・情報メディアの活用…試験
・教育課程・方法論…レポート(A4版2枚程度)
・英語コミュニケーションI…プレゼンテーション
・記号論…レポート(2000字程度)
・情報と職業…授業内レポート
・産業別戦略論特別講義…試験
・情報産業論…レポート(A4版2枚)
・言語と文化(英語文化圏)A…レポート(A4版8枚程度)
・コミュニケーション思想史…レポート(2000字以内)
・ジェンダーを考える(総合講座)A…試験
以上が2011年度前期の成績評価の対象科目である。
成績の公開は9月上旬、それまでハラハラドキドキで待つことになる。

8月の抱負
昨年、今年度から先生になったYさんの模擬授業を生徒役として受けたときから早くも1年が経つ。
今年は、模擬授業で自分が授業をする側に立つわけである。
去年はまだまだ先だろうと思っていたのであるが、もうあと3週間を切ってしまった。
夏休みに入ったわけであるが、今年は教職にかける夏である。
本日(8月1日)~3泊4日で、昨年度参加させていただいた品川区立小中一貫校日野学園の勉強合宿に指導助手ボランティアに、今年も参加させていただく。
教員採用試験第2次試験までの間は、大学の教員採用試験準備講座、また現職の先生方と共に模擬授業を行う。
8月後半には、教育実習校での実習ガイダンスがあり、9月は上旬から3週間の教育実習に臨む。
長く、密度の濃い1か月になりそうだ。

2011年7月4日月曜日

2011/07 – 6月の活動報告と7月の抱負

7月が始まって4日が経過してしまったが、6月の活動報告を少しさせていただく。

ICTE情報教育セミナーin早稲田
6月12日(土)、早稲田大学西早稲田キャンパスにおいて、標記のセミナーが開催された。
このセミナーには、横浜清陵総合のI先生、鶴見総合のY先生のほか、C先生やO先生も参加していた。
12:00~関西大学の黒上先生による講演【高等学校における情報教育の役割について考える】。
 
高校の先生や企業によるポスターセッションも行われる。
いつもお世話になっている、横浜清陵総合高校のI先生の実践にワークショップという形で参加させていただいた。
まず、郵便ハガキの短い方の長さで10cmという長さを感じる。ここでは、手の親指と人差し指の間の間隔を覚える。
そして、覚えた10cmの間隔をもとに、紙テープを10cmの長さに10枚切っていく。
切ったテープは順番にワークシートに貼り付け、長さを定規で測る。10個のデータが揃うことになる。
自分のデータのみならず、グループのデータも集める。
自分のデータ→グループのデータ→クラスのデータ→学年のデータ多く集めていくにつれて、10cmに近いデータが多いことが分かってくる。
Excelに入力してデータの分析を作っていくわけだが、これまで与えられたデータを分析することが主だったものが、生徒自らがデータを生み出して分析していくというところに新しさがあるのだという。
この実践には、これからの分析方法や結果の導き方、また発展形が生まれる要素が多くありそうだ。
 
ポスターセッション後、【教科「情報」における電子教科書・教材を考える】と題したパネルディスカッションが行われた。
デジタル教科書は、協働学習のツールとして期待されているが、その実用化にはまだまだ大きな課題がありそうだ。

教員採用試験準備講座
6月も、毎週土曜日の4限・5限(14:40~17:50)に行われた。
教員採用試験1ヶ月前ということで、論作文対策の最終確認をメインとして講義・論作文指導が行われる。
毎回の講座において、最低1枚以上を書き上げ、講師の先生に添削をお願いしている。

私学の一次試験
6月上旬、埼玉県内の私立学校の一次試験を受験した。
教科「情報」での教員募集は大変少ないため、大学の掲示板等を定期的にチェックして、出来るだけ受験するようにしている。
今回受験した学校の一次試験は、一般教職教養と教科専門の筆記試験のみであった。だが、あまり出来はよくないと自覚している。
神奈川県の教員採用試験でも、一般教養は30問出題される。苦手な一般教養が差を分けるのかも知れない。

7月3日の教員採用試験とその後
7月3日(日)、横浜国立大学教育人間科学部において、神奈川県・相模原市教員採用候補者選考試験が行われた。
当日は朝8:20集合ということで、会場まで遠いので、4時起床、地元駅を5:30頃に出発して会場に向かう。
8:20集合、8:45~1時間の教科専門試験、10:15~1時間の一般・教職教養試験、13:15~1時間の論文試験が行われた。
この後、横浜清陵総合のI先生が車で迎えに来てくださったので、会場で会ったKさん、今年のインターン生とで、鶴見総合高校へ向かう。
鶴見総合高校では、今年新採のY先生が待っていた。川崎高校のK先生を待ちながら、遅めの昼食を近くのカレー屋で食べる。
K先生と合流した後、私を含め計6人で、鶴見総合において、教員採用一次試験の受験報告、インターン生に向けてのアドバイスなどを行う。さらに、Y先生から授業実践の一部を紹介していただいた。昨年までは3月まで学生だったYさんが立派なY先生となっていた。
私も教員になったら、Y先生のようになれるのだろうか…
I先生に川崎駅まで送っていただき、18時頃に解散。
7月下旬に二次試験に向けて対策をしていただく。一次試験の合否に関わらず、模擬授業の構想を持ち寄ることになる。

7月の抱負
まだまだ先だと思っていた教員採用試験…一次試験が終わってしまった。
一次試験の合格発表は7月25日(月)であるが、合否が分かる前に、二次試験の準備を徐々に進めていきたい。
また、7月は前期試験の月である。教員免許取得は「学位取得」=「卒業」が条件である。単位を取得できずに、卒業できないということは論外である。
7月は大学の授業を一番に考え、その授業の中でネタ見つけながら、日々を送っていきたいと思う。

2011年6月1日水曜日

2011/06 – 5月の活動報告と6月の抱負

授業開始から1か月…
 授業開始から早1か月…今年の前期は1講義あたり正味12~13コマしかない。
 ほぼすべての教科で、初回のオリエンテーションの後は、講義の内容に入り、講義も早め早めで進行されている。
 大学4年次=卒業年次ということで、普通はあまり履修しないのだろうが、以下に示す通り、1~3年次のどの学年よりも多く履修登録をした。
 「教員採用試験前でこんなに入れていいのか」と自問自答したが、登録を少なくしたところで怠けてしまう自分が想起された。
 授業で忙しい合間を縫って、7月の教員採用試験に少しずつ近づいていくという路線をとった。
 何もやることがなくて暇を持て余しているよりも、やるべきことを抱え忙しさに追われている方に充実感を感じる。
 この充実感を糧に、来月の教員採用試験に向けて精進していきたい。

2011年度の時間割
<前期>
【月曜日】
 ⑤総合講座(リアルタイム・メディアが動かす社会)…学部間共通科目の一つ。
【火曜日】
 ④情報社会論I
 ⑤ネットワーク社会論
 ⑥教育実習IIA…現場実習前の事前指導として、学生による模擬授業等を行う。
【水曜日】
 ②科学技術と人間
 ③メディア論
 ④情報メディアの活用…司書教諭課程必修科目。
 ⑤教育課程・方法論…教職課程必修科目。
【木曜日】
 ②英語コミュニケーションI
 ③記号論
 ④情報と職業
 ⑤総合講座(産業別戦略論特別講義)
 ⑥問題解決ゼミナール
【金曜日】
 ①情報産業論
 ②言語と文化(英語文化圏)A
 ③コミュニケーション思想史
 ④ジェンダーを考える(総合講座)A…学部間共通科目の一つ。

<後期>
【火曜日】
 ②総合演習…教職課程必修科目。
 ④情報社会論II
 ⑤人間性心理学
 ⑥教育実習IIA…現場実習後の事後指導を行う。
【水曜日】
 ③情報科教育法II 聴講
【木曜日】
 ④情報と経済行動
 ⑤学校図書館メディアの構成
 ⑥問題解決ゼミナール
【金曜日】
 ②言語と文化(英語文化圏)B
 ③コンピュータグラフィックス
 ④ジェンダーを考える(総合講座)B…学部間共通科目の一つ。
 ⑤総合講座(現代フランス研究―文化大国のプロフィールー)…学部間共通科目の一つ。

教員採用試験準備講座
 5月は、7日・14日・21日の3回行われた。
 教員採用試験も間近にせまり、ひたすら論作文を書く。テーマの柱として、①学習指導 ②学校と家庭・地域との連携 ③安全教育 ④指導体制・指導方法を掲げ、それぞれについて1本以上書き上げておくこと。
 実際に教員採用試験では、出題されたテーマを4つのどれかに当てはまらないか検討し、論作文を書き上げる。
 ということで、この日は2本書き上げ、担当の先生に添削をお願いした。
 担当の先生からは、毎週のように添削をしてくれるので、同じテーマで何度も論作文を書き直している。

「教育実習ⅡA」における模擬授業
5月10日(火)6限、教育実習の事前授業「教育実習ⅡA」において、模擬授業を行った。
実習教科は英語なので、授業メンバーの中で英語科の人同士が集まり、昨年度末から模擬授業を考えてきた。
今回の模擬授業では、私は教師役を担当させていただいた。
約40分間の授業の中で、グループメンバーと協力して、英語科の授業を展開した。
英語科以外のクラスの皆さんからは、比較的高評価をいただいた。
担当の先生からは、生徒に指示する際に、同じ意味の複数の言葉が使われていたこと(聞く/尋ねる、教える/伝える など)
生徒が間違ったときを想定しきれておらず、生徒の間違いを生かし切れていない、などの指摘を受けた。

Microsoft Office Specialist
 5月15日(日)、地元の某パソコン教室にて、マイクロソフト認定資格Microsoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の全国一斉試験があった。
 午前9時30分から受付、パソコンルームに移動してチュートリアル後、受験する。
 今回は、Outlook 2007での受験。
 これまでに、Word 2007、Excel 2007、PowerPoint 2007を取得しており、今回Outlook 2007を取得することで、Microsoft Office Specialist Masterの称号を得ることができる。
 結果は、【合格】であった。
 教科「情報」は、オフィスソフトの活用法を学ぶ教科ではないが、基礎の基礎として、それらのオフィスソフトを使うことは必須のスキルである。
 教科における学習指導のみならず、学級通信の作成等にも役立つものと思っている。

教員免許状一括申請登録ガイダンス
 5月23日(月)昼休み、「教員免許状一括申請登録ガイダンス」が開催された。
 申請は任意であるが、来年度春からの教員を目指す者には必須であるということで、出席した。
 事務的説明の後、申請申込書を記入してガイダンスは終了。
 1年次から教職課程を履修し始め、2年次で介護等体験を行い、3年次でより教科・生徒指導のより専門的な領域について学び…もう4年次である。
 入学当初はまだまだ先のことだと思っていたが、教員免許状取得はもう間近に迫っている。
 光陰矢のごとし…。

私学教員採用説明会&選考会
 5月29日(日)東京ビッグサイトにおいて、私学教員採用説明会&選考会が行われた。
 静岡県私学協会を含む、23の学校が参加し、各学校のブースを回ったり、各学校において面接を行ったりした。
 学校においては、この場の面接を「一次面接」とするところもあった。
 教科「情報」の教員を募集している私立学校が数校あったので、説明会と面接を受けてきた。
 私立には、公立とは違った良さがあると思った。
 教員になるための可能性を少しでも広げるため、私学もいくつか受験しようと思っている。

6月の抱負
 神奈川県公立学校の教員採用試験まで、あと1ヶ月となった。
 正直、大学の授業が始まってからは、思ったように教員採用試験対策の勉強ができていないと自覚している。
 まわりの友人らは、教育実習が始まったようであるが、私の教育実習は後期を予定しているため、実習に追われているということはない。
 その分勉強ができると思っていたが、思うように勉強できていないのが現実である。
 これまでに参考書を用いて教職教養・一般教養の基礎を身につけたり、神奈川県の過去問を利用して問題演習を行ったりしてきた。
 もう一度、自分の弱点を中心として、最後の最後にできることをしていきたいと思う。
 残り1か月…できることは限られている。一次試験にパスするように心身ともに調整していきたい。

2011年5月1日日曜日

2011/05 – 4月の活動報告と5月の抱負


想定するということ
4月11日、東北地方太平洋沖地震から1か月が経った。
テレビで、この地震による多くの犠牲者の情報が流されると、自然と涙が出てくる。
なぜ、このような事態が起きてしまったのか。
自然災害だから人間にはどうすることもできなかったのかもしれない。
「想定外」という言葉をよく聞く。
今回の地震による津波の高さが、30メートルを超えるものであったという報道も聞く。
福島第一原発事故に関しては、チェルノブイリ原発事故に並ぶレベル7とされた。
「想定」するとはどういうことか?
様々な知見から考えられることを洗い出す。
「様々な知見」を与えるのは、教育をする側である。
学校教育では、多くの教科・科目ごとに、たくさんの知識を与える。
それだけで終わってしまってはナンセンスとなってしまう。
知識を得たことにより、気づき、行動につなげることが求められる。
気づくことは、個々人によって気づき方・感じ方が異なるかもしれない。
学校教育は多くの生徒が集まっている成立している。
多様な気づき方・感じ方を共有し、「想像」「創造」することが可能である。
まさにそうした「共有」し、「想像」「創造」することが「想定」のプロセスとして位置づけられると思う。
「想定」するということを学校教育で扱うためには、児童・生徒が知識を獲得し、気づき、考えるという一連の流れが必要になってくる。
教師は、それを十分に意識した授業作り・授業展開をしなければならないと強く感じている。

平成23年度実施神奈川県公立学校教員採用候補者選考試験
4月18日付けで、神奈川県教育委員会ホームページに標記に関する実施要項が公開された。第一次試験実施日は、以前に公表されていた通り7月3日(日)。
気になっていた高等学校情報科の募集人数であるが、昨年度同様10名程度とされた。
昨年度に引き続き、多くの採用が見込まれているので、合格だけを考え、勉強を継続していきたい。

教員採用試験準備講座
【4月2日(土)】
3月の震災以降休講となっていた講座がこの日再開された。
はじめに、4月から教師として一歩を踏み出した講座出身の先輩方のお話を聴く。
「教師になった実感はいまいち湧かない」という。
学生から社会人へ、その気持ちはどのようなものなのだろうか。
来年の今ごろ、自分は何をしているのかと不安と期待でいっぱいになった。
その後、論作文の基本型について学ぶ。
基本型について学んだ後、「わかる授業」について実際に論作文を書いてみる。

【4月9日(土)】
前回に引き続き、論作文を書く。
前回提出した論作文を添削してもらったため、それをもとに同じテーマで論作文を再度書くという作業をする。

【4月16日(土)】
前半は、論作文の講義。学校・家庭・地域との連携に関する論作文の書き方について学ぶ。
後半は、横浜市立中学校の先生でこの講座のOBでもある先生をお迎えして、講演を聴く。
「聴く」というよりは、先生の授業を受けているかのような錯覚に陥るような聴衆参加型の講演であった。
この講演で得たことは、授業は「動」と「静」の繰り返しで生徒を飽きさせないようにすることが必要であることである。
単調な授業では生徒は当然飽きる。
そのための教材研究は大変重要である。

【4月23日(土)】
他の学生が書いた論作文を読むことで自分のものとする。
教育実習事前指導(後述)に出席しなければいけないため、途中退出する。

【4月30日(土)】
前半は、「学習意欲を高める」「安全教育」「学校・保護者・地域の連携」「個に応じた指導」のそれぞれの論作文の書き方について。
後半は、道徳教育・道徳の時間について講演をしていただく。
「道徳」の時間の実践として、『たったひとつのたからもの』を用いて、「いのち」について考える道徳の授業を披露していただく。
今自分の「いのち」があることは父母がいるから、父母があるのは祖父母がいるから・・・というように自分が今ここに生きているのは当たり前ではないということを感じさせる授業。
3月11日の大震災以降、当たり前のことが当たり前ではないということを十分感じているが、そのような震災が起こらなくとも「いのち」や「生きる」ことについて考えさせることが「道徳教育」なのであるという。
高等学校では、道徳の時間は設けられていないが、道徳教育は学校の教育課程全体を通して行うものである。
高等学校の生徒にも、このようなことを考える必要はあるだろう。
そのための題材も考える必要があると感じた。

《気づき》教育実践研究会
4月25日(月)、中央大学駿河台記念館にて、標記の研究会が行われた。
この研究会には、教職課程を履修している友人の紹介で昨年12月に初めて参加させていただいた。
それ以降、地震の影響もあり参加できずにいて、今回で2回目の参加である。
東京大学名誉教授の大井玄先生をお迎えしての講演があった。
テーマは、「道徳主体としての認知症老人」。
認知症老人は、自分の意向・意志を自分の言葉で表示することができない。
“言葉“で表示できなければ、その人の意志はないものとして見なされるのか。
意志は“言葉”のみによって語られるわけではない。
“行動”も語るという。
今までに経験・記憶してきたことが、行動となって現れるという。
だとすれば、“言葉”を発することができない認知症老人の細かな意思表示を大切にしなければならない。

苦しくても長生きさせるべきか、楽に死なせるべきか・・・
“言葉”による意思表示ができない場合、その家族が生死の選択をすることが多い。
長生きすることが本当に良いことなのだろうか?
(自殺を助長しているわけではない。)
本当に大切なことは、患者さんの“意思”を尊重すること。
当たり前のことのように思えるが、忘れがちのことかもしれない。

教育実習事前指導~教科別講義~
教育実習の事前指導として、「教科別講義(授業論)」に出席することが義務づけられている。
英語での教育実習を予定している私は、4月23日(土)、英語の教科別講義に出席した。
教科別講義は、明治大学付属校の先生を講師としてお招きして、90分行われた。
内容は、教材研究に関わることがメインであった。
いかにして、生徒のやる気を引き出すか。
教科書の英文をただ読んでいるだけでは不十分である。
楽しく学習することができる教材を自ら見つけ出し、実践してみる姿勢がまず必要である。
教育実習に向けて、事前にいくつか教材を探してみたい。

情報セキュリティ認定試験
4月24日(日)、東京大学駒場Iキャンパスにて、財団法人全日本情報学習振興協会による「情報セキュリティ認定試験」が開催された。
昨年度まで「情報セキュリティ検定試験」として行われていたものが改称され、これまで1~3級の階級で試験が行われていた。
この度、3級→「情報セキュリティ初級認定試験」、1・2級→「情報セキュリティ保護士認定試験」として新たな試験が始まった。
私は、一般従業員・ユーザレベルの情報セキュリティに関する基本を理解していることを試す「情報セキュリティ初級認定試験」を受験した。
試験会場・教室に入ると、社会人の方が多かったのが印象に残っている。
中には、団体申込で受験されていた社会人の方もいた。
学生はむしろ少数派であった。
「情報セキュリティ」は教科「情報」で扱う内容であると同時に、社会・企業においても重要である。
企業では、個人情報をはじめ、さまざまな媒体による多くの「情報」を扱うことになる。
それらの「情報」をどのように扱い管理するか、脅威からどのように保護するのかということを考えなければならない。
今日の社会では、インターネットがグローバルに普及し、情報の漏洩が大規模な問題となることも多い。
最近では、ソニーのプレイステーションネットワークの問題が大きく取り上げられている。
授業では、最新の時事等から情報セキュリティ問題の脅威について取り上げ、それらの対策について扱うことが可能だろう。

前期授業は明日から
震災の影響で春休みが延びたため、4月は丸々春休みであった。
そして、いよいよ2011年度前期授業開始が明日に迫った。
4月後半から授業開始に向けた、シラバス・時間割配布、履修説明等が行われた。
履修登録はまだであるが、受講者制限のある科目等の事前履修申請は済んでいる。
現時点までに履修が確定している科目は、
【情報メディアの活用】(前期)
教職課程の選択科目、司書教諭課程の必修科目となっている。
【総合演習】(後期)
教職課程の必修科目となっている。
【コンピュータグラフィックス】(後期)
学部科目(情報メディア教育科目)。高等学校教諭一種「情報」免許取得のための選択科目の一つである。
主に、POV-Rayを使用しての作品制作を行う。

5月の抱負
教員採用試験第一次試験まで、2か月。
毎月毎月言っていることであるが、本当に早い。
今できることは何だろうか・・・
過去問を解いてみて明らかになった自分の苦手分野を出来る限り克服することだろうか。
一般教養では、政治・経済が最大の苦手分野であると自覚している。
一般教養は試験のためであるという認識を捨て、自らの教養を高めるためのもの、また、実際に教師になったときに生徒に様々な視点から接することができるようにするための素材作りであると思っている。
専門教養は、実際に「情報」の先生になったら否が応でも扱わなければならない範囲である。
自分が未知である領域を中心に、授業の予習のつもりで学習していく。
教員採用試験が間近に迫っている事実を消し去ることはできないが、自分の学習への考え方を変えることで、今月も継続して学習に取り組んでいきたい。

2011年4月1日金曜日

2011/04 – 3月の活動報告、2011年度の抱負

(2011/04/03 23:00更新)

東日本大震災と「情報」
3月11日(金)午後2時46分頃、大きな地震が起きた。地震直後、自宅(茨城)にいたのだが、かつて経験したことのない揺れを感じた。
地震直後、電気がストップした。そのために、自宅のADSLモデムの電源も切れ、インターネットに接続することはできなくなった。テレビもつかない。そして、携帯電話も回線が混雑し、最終的に「圏外」の状態となった。夜も停電が続き、地震に関する情報の入手は、ラジオを利用。普段はラジオを聞かないのに、それしか情報の入手ルートがなかった。
高度情報通信社会と言われている現代であるが、一度大きな地震が来ると、情報の確保は困難になる。特にICTと呼ばれている機器による情報の入手はできなくなってしまった。普段は当たり前のように使い、当たり前のように情報を入手できていたのだが、一瞬にして「無意味な機器」と化してしまった。
地震発生の翌日の夕方、電気が復旧した。テレビをつけると、ショッキングな映像が目に映る。映画を見ているかのような惨状であり、現実に起きたことのように思えなかった。ようやく、震源近くの悲惨な状況を知ったのだった。
そして、ニュースの報道では「『情報』がない」という言葉が多く聞かれた。大勢の人の安否情報が分からない、何が起きているのか分からない、情報がない…かつてこれほどまでに一般市民が「情報」と口にしたことがあっただろうか。かつてこれほどまでに「情報」に飢えたことがあっただろうか。
「情報」のこのような側面を扱うのも、教科「情報」だと思う。

教員採用試験準備講座
3月5日(土)の教員採用試験準備講座。引きつづき、論作文の基礎を学んでいる。論作文においては、教師の子どもに対する肯定的な立場を示すことが大前提である。子どもの可能性を信じ、そばで見守るのが教師である。
この日は、講座出身者の現役の先生からの講演があった。入都11年目の国語の先生であった。○生活指導における大原則 ○環境を整える ○授業の進め方 ○過ぎたるは猶及ばざるが如し という項目での教師としての体験談を交えながら、我々教員志望者へのメッセージをいただいた。講演の最後には、教師として身につけてほしいこととして、以下の3つが挙げられた。
・自分を見つめ直す目…人間としての成長
・コミュニケーション能力…異世代とのコミュニケーション
・自分から率先して仕事を探す
この講座では、論作文を書くことが到達点ではない。論作文を書くための、教師としての力量・心構えを身につけていくことができる講座だと考えている。
3月中の講座は、地震の影響でこの1回限りであった。4月からは再開され、通常通り開講される予定である。

2011年度の抱負
早くも4月となり、教員採用試験まで3か月となった。日に日に迫ってくる本番であるが、できる限りのことをやっているつもりではいる。教職教養・一般教養は過去問をベースとして取り組んでいる。専門教養対策としては、過去問のみならず、情報系の資格・検定の問題を解いている。基本情報技術者試験がその一つであるが、4月17日(日)に実施予定であった平成23年度春期試験が中止となってしまったことが残念である。これに代わる試験=特別試験が7月10日に実施されるとのことだが、神奈川の教員採用試験後であること、他地域の教員採用試験実施状況などを考慮して受験するか否かを検討したい。
ネットワークの分野では、CiscoのCCNAにチャレンジしたい。2月に一度受験し、合格点まで達しなかったため、再度挑戦する予定だ。地震の影響もあり、ディスカウントキャンペーンが延期され7月31日まで割引価格で受験できるのだ。割引とは言っても、31,500円→22,050円への割引であるが、決して安くはない。次の挑戦で是非合格を勝ち取りたいと思って勉強している。
地震の影響で、3月に行われる予定であった、フォローアップの会が中止となってしまったことは、大変残念である。I先生をはじめ、多くの先生方とお会いできる機会はとても楽しみであった。インターンシップを共にしたYさんをはじめ、この春から新たに学校現場で働くことになった先生方には、本当に頑張って欲しいと思う。優秀な先輩先生方の後を追い、2011年度1年間が素晴らしい年になるよう精進していくつもりである。

2011年3月1日火曜日

2011/03 – 2月の活動報告と3月の抱負

第3回フォローアップの会
 2月11日(金・祝)、神奈川県立横浜清陵総合高等学校にて、第3回目のフォローアップの会が行われた。この日は、朝から雪が降り出し、日中もかなりの量の雪が降っていたことを思い出す。

<概要>
0. 参加者
 VX先生(神奈川県立横浜清陵総合高等学校)
 K先生(神奈川県立川崎高等学校、平成22年度新採)
 Kさん(神奈川大学3年、インターン生)
 Yさん(専修大学4年、インターン生、平成23年度新採)
 Aさん(平成23年度新採)
 Oさん(平成23年度新採)
 Fさん(専修大学3年)
 Mさん(専修大学3年)
 Oさん(神奈川大学3年)
1. 模擬授業  テーマ:モデル化とシミュレーション
2. VX先生による情報Bの授業実践事例

<感想・まとめ>
○私の模擬授業
【模擬授業の概要】
・「モデル化」「シミュレーション」とは何か考えさせる。
・モデル化とシミュレーションの例を示す(新聞紙の厚さ、米粒)
・モデルの種類の提示(物理モデル・数理モデル・図的モデル)
 エタノールの分子モデル(物理モデル-縮小モデルの例として)
  
   (『スクエア最新図説化学』改訂3版 第一学習社 2005 より)

 ネットワーク構成図(図的モデルの例として)
  ネットワーク構成図
   (ネットワークシミュレータを用いて再現したもの、Cisco Packet Tracerを使用)

・身近にあるモデルを探す(新聞・雑誌・取扱説明書などから)
・「モデル」としての文字(ヒエログリフ)
・まとめ(改めて、「モデル化」「シミュレーション」とは何か考える)

【生徒役の皆さんからのコメント・批評】
・現物を見せて、身近にとらえてもらう工夫があった
・大切なことはしっかりと記入してもらう工夫として、まとめは写させてもよいかも。
・受け答え良かった。
・教材が作り込まれている。
・適切な写真だった。
・自分たちでモデルを探させる活動良かった。
・Excelの拡大・縮小の工夫要。
・まとめのモデル化・シミュレーションについて、真似させても良い。
・数学っぽくなくて、分かりやすい。
・話しかけやすい雰囲気。
・グループワークで生徒たちに気付いてほしい意図をワークシートに盛り込むべき。
・Excelの操作による時間ロス、PowerPointに画像として貼り付けても良いかも。
・最後の部分は生徒に書かせる(写させる)、いい言葉でまとめてあるから。
・指示をもっと明確に出すべき。
・Excelの画面をいきなり出すと、何をやっていたのか忘れてしまった。
・Excelでの説明は、生徒の手元に何も残らなくて勿体ない。
・教材研究されていた。

【模擬授業をしてみての感想】
・「モデル化とシミュレーション」というテーマでの授業は、改めて難しいと思った。
・文系あがりの私には、Excelでたくさんの数値を扱い、モデル化とシミュレーションを行うことは困難だと思い、このようなテーマとした。
・思っていたよりも、良い評価をいただいたので良かった。
・モデル化とシミュレーションでは、最終的にはExcelでの実習になりがち。現状では、避けては通れないから、Excelでの研究も必要かと思う。同時に、Excelを使わない「モデル化とシミュレーション」の良い授業を確立することも必要かも知れない。
・授業で教える内容のみならず、授業をどのようにまとめるかといったことも考える必要がある。生徒一人ひとりに考えてほしい部分と、生徒に書き写してもらう部分とがある。それらのバランスが難しいと思うが、生徒に伝えたいことを明確に伝えられるよう工夫をしたい。

○Yさんの模擬授業
・ミニ四駆で、「モデル化とシミュレーション」を理解する。
 ・ミニ四駆…車の「モデル」
 ・作ること…「モデル化」
 ・実験…「シミュレーション」
・教科書でモデル化の手順の確認。
・サイコロのモデル化
 ・確率は本当に1/6か?
 ・Excelで乱数、数式を入力→棒グラフの作成
・グラフの表示
 ・「情報を伝える」という意味でのグラフの見せ方
 ・最大値・最小値を変えるだけで、見た目の印象が変わってくる。
・コンピュータに任せるのではなく、自分の目で見て自分で考えることが大切である。
・感想
 ・ミニ四駆での「モデル化とシミュレーション」の例えが分かりやすい。
 ・Excelの実習をしていると飽きてくる。遊びの工夫をby K先生。

○Kさんの模擬授業
・システム/モデル/モデル化とは何か? 定義
・歌手Mのファンクラブ会員の予想
 ・Excelによる予想
 ・線形近似と指数近似による予想の実行
・感想
 ・定義、もっと分かりやすく。難しい文言で分かりにくかった、
 ・文系出身の私には少々難しい。
 ・Kさんらしい授業。素晴らしいテクニックをお持ち。安心感があって良い授業。

○Oさんの模擬授業
・フォーク行列と普通の行列
・コンビニの店長さんから、どちらが良いのか調査するという想定のもとに行う。
 ・グループでフォーク行列のメリット/デメリットを考える。
・モデル化=物事の重要な要素だけを抜き出し扱いやすくする
・シミュレーション=試してみる
・地図/モデルカー
 ・省略されているところといないところ、グループで話し合う。
・感想
 ・行列から「モデル化とシミュレーション」にどのようにつなげるのか疑問に思っていたが、すべての段階がつながっていて統一感・ストーリー性のある授業であった。
 ・今までに体験したことのなかった活動だったので、個人・グループで楽しく取り組むことができた。

○VX先生による情報Bの授業実践事例紹介メモ
・Excelの基本操作、さらっと流す(ストレスをかけずに)。
 ・予めExcel上でワークシートを用意
 ・時間をかけない。
・ライフゲーム
・さいころのシミュレーション
 ・円グラフ/レーダーチャート
・セルオートマトン
・パスカルの三角形


教員採用試験準備講座
 毎週土曜日に行われる、明治大学リバティアカデミーの教員採用試験準備講座。試験期間前・期間中は休講となっていたが、2月19日に再開された。
 2月は、「論作文―序論の型」というテーマによる講義だった。教員採用試験における論作文において、どのように論展開するのかを学ぶ。そこで、「学習活動」を取り上げ、「学習活動」が学校生活の大半を占めること、そのため、学習活動が重要であることを意識した上で論作文を行うことが求められる。生徒にとって、「分かる授業」とは何かなど、具体的なテーマをもとに個人での論作文作成も行う。
 1回の講座は、大学の講義2コマ分(90分×2=180分)行われる。講義を聞き続けるor 論作文を書き続けることだけにとどまらないのがこの講座の特徴である。講座時間内では、ほぼ毎回、明大教職OB・OG、都内の教育関係者、都内学校長等などの講演がある。26日には、新宿区立中学校の校長先生より講演をいただいた。校長先生の立場から、どのような教員が求められているのか、また、東京都内の教員のOJT/Off-JTシステムについて説明していただいた。現場の教員の生の様子が分かるので、これからの学習への動機づけにもなる。


春休み後半戦
 今月は、19日に第4回フォローアップの会を控える。最後のフォローアップの会ということで、これまで以上に気合いを入れて模擬授業の教材研究等を行いたいと思っている。模擬授業のテーマは、【プレゼンテーション】【コミュニケーション】【携帯電話】のいずれかから選ぶということで、かなり幅がある。模擬授業実施者によって、授業の内容に大きな差が出る予感がしているので、自分が模擬授業を行うということの他に、他の人の模擬授業を受けることが本当に楽しみだ。
 教員採用試験に向けた学習も欠かせない。春休みが勝負の教員採用試験対策学習。一次を必ず突破できるよう、一般教養・教職教養・専門教養の学習に真剣に取り組みたいと思う。専門教養対策としては、4月に情報処理技術者試験(基本情報技術者)を控えている。資格取得・教員採用試験合格両方のために、対策を行いたい。
 いずれにせよ、十分な時間を確保できるのは、この3月きりだと思われる。神奈川県の教員採用一次試験は7月3日(日)に行われるということがアナウンスされた。刻一刻と本番が迫っているということを自覚して、集中していきたいと思う。

2011年2月1日火曜日

2011/02 – 1月の活動報告と2月の抱負

神奈川県高等学校教科研究会情報部会第5回研究会
 1月6日、神奈川県立神奈川総合高等学校にて、神奈川県情報部会第5回研究会(実践事例報告会)が開催された。
 多くの先生方から、情報の授業の実践報告の発表があり、参考になった。
・校内発表での情報機器の活用
(横浜清陵総合高等学校 I先生)
・問題解決を意識したプレゼンテーション授業の実践報告
 (麻布大学附属淵野辺高等学校 K先生)
・アサーション技法を用いた「情報モラル」の育成
 (麻布大学附属淵野辺高等学校 I先生)
・データの分布を調べる
 (神奈川県立海洋科学高等学校 W先生)
・広告分析のワークショップ
 (横須賀市立横須賀総合高等学校 I先生)
・7月の研究授業の生徒作品
 (川崎市立橘高等学校 N先生)
・カラーチャートを題材にしたJavaScriptでのプログラミング学習
 (神奈川県立藤沢総合高等学校 K先生)
・XHTMLベースのWeb制作の実践例とその課題
 (アレセイア湘南高等学校 M先生)
・日常の授業の実践報告
 (神奈川県立座間総合高等学校 N先生)
・言葉で伝えるワークショップ
 (神奈川県立湘南台高等学校 S先生)
・‘プレゼンテーション’ 受信者(視聴者)トレーニングに関する考察
 (日本学園中学校高等学校 I先生)
 最後に大学の先生方から講評があり、普段からお世話になっている明治大学K先生からもコメントがあった。
 教科「情報」が多分野にわたっていることが分かる。情報科の教員としては、それら多くの分野をカバーできるような知識・技能・指導力を持たなければならないと痛感させられた。
 高等教育では基本的には文系・理系に分類した上で授業が構成されている。私は、情報コミュニケーション学部という文系の学部に所属している身であるため、数学が絡んでくる内容は理解が苦しい。今回の発表で難しいものがいくつかあった。
 教科「情報」は文理融合の教科である。自分が苦手な分野こそ、今からしっかりと勉強していかなければならない。さらには、自分が得意な分野はより良い、より魅力的な授業となるよう授業をデザインしなければならない。
 研究会などのイベントは、いつもモチベーションを上げてくれる。研究会後の懇親会も魅力的だ。初めてお会いする先生方と交流する機会をいただけて感謝している。


世田谷区独自教科「日本語」公開授業
<概要>
1. 公開授業
 単元名 (哲学領域)「これからの『私』について考える」
 授業  世田谷区立烏山中学校主幹教諭  H先生
2. 意見交換会
 (1) あいさつ
  世田谷区立烏山中学校校長  H先生
 (2) 授業者から
  世田谷区立烏山中学校主幹教諭  N先生
  ↓
 小グループでの意見交換会
  ・教科「日本語」におけるキャリア教育の導入について
  ・生徒への励ましの言葉
 (3) 講話
  世田谷区立烏山中学校校長  H先生
  教育指導課指導主事     H先生

<感想・まとめ>
・教科「日本語」とは
 平成16年12月、世田谷区が内閣府から「世田谷『日本語』教育特区」の認定を受けたことによって始まった世田谷区独自の教科。
・教科「日本語」のねらい
 ○深く考える子どもを育てる
 ○自分の思いや考えを表現することができる子どもを育てる
 ○日本文化を理解し大切にする子どもを育てる
・教科「日本語」のカリキュラムの10の柱
 ①言葉の働きなどの理解を深める
 ②古典などの文学的素養を身につける
 ③日本語のリズムを身につける
 ④論理的思考力を身につける
 ⑤自分の言葉で表現する力を身につける
 ⑥課題発見・解決能力を身につける
 ⑦郷土に伝わる文化を理解し継承する
 ⑧日本の文化を理解する
 ⑨読書の習慣を身につける
 ⑩語彙力を身につける
・教科「日本語」の授業
 ○小学校では、各学年とも年35時間(第1学年は年34時間)実施する。
 ○中学校では、教科「日本語」の3つのねらいに応じて「哲学」「表現」「日本文化」の3つの領域を設置する。
・今回の公開授業は、教科「日本語」哲学領域
・授業の目標は、「将来について考える」「理想の生き方について考える」。この目標に見るように、生徒に考えさせることができれば、授業は成功であるとN先生は言う。
・前時までに、「自分の理想の人物」を提出、「理想の人物」から思い浮かべる漢字一文字を考える。
・司馬遼太郎『21世紀に生きる君たちへ』を教師が音読、司馬遼太郎が1番伝えたいと思われるところにマークさせ、2~3人のグループで話し合い、意見交換。
・司馬遼太郎の期待、自分の目ざしている生き方における共通点を考える。
・BGM『手紙』を流しながら、10年後の自分へ手紙を書く。1ヶ月後、25, 6歳の起業家の講演に備えて。
・生徒たちと教師との雰囲気がとても良い。
・授業後の意見交換会において、授業中に生徒が書いたワークシート・コメント用紙を拝見させていただいたが、大多数の生徒が記入欄一杯に文章を記入していた。すぐに出来ることではない。N先生のこれまでの生徒との積み重ねが感じられる。
・授業自体、積み重ねである。一本の筋が通っている。この授業の前には、理想の人物について考えさせ、この授業から講演にもっていく。
・教科「日本語」とキャリア教育とのリンクについて、理想の自分を考えることができるのは、中学2年生がリミット。来年度からは現実の進路の問題(高校受験の問題)が登場する。
・現実に突きつけられたとき、生徒は落胆しないのか。むしろ逆であるという。理想の自分があるからこそ、高校への進学が決まった生徒ほど静かにしているという現実があるらしい。むしろ、受験を控えた生徒のほうがざわつくとか。
・現実に突きつけられたときも、理想という1本の筋が通っているからこそ、歩んでいくことができる。これこそがキャリア教育ではないか?
・キャリア教育は、生徒に機会を与えることから始めなければならない。N先生は、生徒に地域の問題調査に出かけさせ、生徒自身が問題を発見し、解決に至るまでの行動を行った。たとえば、公園のベンチのペンキが剥がれていることに気付いた生徒は、区役所に連絡、予備費を頂き、ペンキ屋さんと共に生徒がペンキを塗ったという。
・逆に機会を与えなければ何もしない。やらされているだけのキャリア教育、やらされているだけの勉強は、これからは通用しない。
・生徒に考えさせる授業、まさに今回のような授業が増えてくるとN先生は言う。
・そのため、教師もこれまでの考え方では通用しない。社会学を知っている教師の必要性。教師が社会を知らなければ、生徒に上述のような機会を与えることはできない。
・感謝と努力は一体である。「ありがとう」という気持ちがあるからこそ、自分が努力することができる。
・自己とは他者あってこその自己。他者の存在を認め、自分がどうあるべきなのか考える機会を与えることが必要となるのではないか。
・大学生教職志望者、公開授業などでキャリア教育。実際の学校の実態は、大学の講義だけでは分からない。
・保護者対応の大変さ。現場でなければ分からない。

期末試験・期末レポート
 今月は、2010年度後期末ということで、期末試験・期末レポートが相次いだ。
 期末試験のほとんどは、教職課程のもので、学部の期末試験は1つのみ。
教職課程の期末試験期間は、通常の試験期間より早く始まるので、早めの準備が必要である。早めの準備が必要であると分かっているのに、試験勉強を始めるのはいつも直前になってしまう。
教員採用試験の勉強など、これからは少しずつでも、早め早めの勉強を心がけるようにしなければならないと自覚している。

春休み
大学の期末試験・期末レポート提出を終え、春休みとなる。春休み中は、時間を無駄にせずに、教員採用試験を念頭においた学習を行っていきたい。
・第3回インターンシップフォローアップの会に向けた授業作り
・CCNAに向けた勉強
・基本情報技術者試験に向けた勉強
・教育実習Iにおける模擬授業の準備
(来年度、大学の授業「教育実習」においてグループで模擬授業を行うことになった。教科は「英語」で行うことになるが、授業作り・授業展開という面では、どの教科も共通するものがあるだろう。)
・読書
(期末試験・期末レポート提出のため、しばらく本を読むことがなかった。まとまって時間をとることのできる春休みだからこそ、未読本を消化したい。新書がたくさん積んである。他に、教育書、プレゼンテーションのスキルに関する本など、読みたい本がたくさんある。これらの本の内容を授業に還元できればと思う。)

2011年1月1日土曜日

2011/01 – 12月の活動報告と2011年の抱負



 2011年になりました。2010年は、横浜清陵総合高等学校でのインターンシップをはじめとして、多くの経験を積むことができたと自負しております。今年はいよいよ教員採用試験受験の年となります。夏の教員採用試験受験に向け、日々精進していきたいと思っております。今年もたくさんの方々にご教授を賜りたいと思っています。何卒よろしくお願い申し上げます。

 さて、2010年12月の活動報告をさせていただきます。12月は第2回インターンシップフォローアップの会が開催されました。また、大学では教員採用試験準備講座が開講されたり、授業において模擬授業など教育実習に向けた実践的な取り組みを行ったりと、教員採用試験・教育実習に向けて日々前進しているところございます。その一部ではございますが、報告いたします。

第2回フォローアップの会
 2010年12月12日、横浜清陵総合高等学校にて第2回フォローアップの会が行われた。
 今回の参加者は、インターンシップを共にしたYさんとKさん、2010年実施教員採用試験に情報で合格したAさん、2010年度の情報の新採教員であるK先生とK先生である。
 最初に、初めてお会いする方もいたということで、自己紹介を行う。
 午前中と午後最初の数時間を使って、メタセコイアによる3DCGの指導法について学ぶ。担当は、夏のインターンシップでお世話になったI先生。「3DCG」と聞いただけで取っつきにくいイメージを持った私であったが、メタセコイアを用いて簡単に作品を制作することができた。作品例は以下の通り。












生徒に予めゴールを見せた上で作品制作をさせること、作業経過をセンターモニタでうつしながら指導していくことでさらに意欲をかき立てさせることなど、指導上のポイントも目白押しであった。
 この後、模擬授業に移る。まず、新採教員のK先生が先手を切って、2進法をテーマに模擬授業を行う。コンピュータを使わない「アンプラグド」な授業を展開されていた。0と1の書かれたカードを1人ひとりに配布して、個々人でカードをめくりながら学習していくものだった。
 K先生の模擬授業の後、夏のインターンシップ生による模擬授業を行う。今回の模擬授業のテーマは「色」とされていた。このテーマのもとに、事前準備を行ってきた。
 まずはYさんから。「色のイメージ」から入る。清潔・純粋、平穏・平和…など10個のイメージにあてはまる色は何かというクイズが面白かった。色のイメージをつかんだ後は、「図記号にみる色の意味」として、交通標識の例を用いて考えさせていた。
続いて私だが、先にKさんの模擬授業を紹介する。Kさんは、CMYをRGBと関連づけて生徒に分かりやすく解説する。そして、Excelのマクロを用いて自作されたRGB混色を体験する。Kさんの技術にはいつも驚かされる。さらには、写真や文字を拡大し、ラスタ画像・ベクタ画像がどのようなものなのか解説されていた。
 最後に私の模擬授業の概要を紹介する。
・導入…脳トレ式「色文字」ゲーム
色の認識について体感する。
・展開1…「色」のイメージ
普段何気なく見て感じている色について再考する。
・展開2…加法混色と減法混色・「色」のディジタル表現
加法混色(RGB)と減法混色(CMY)について解説した後、あらかじめ用意した実習資料(Word)にあるオートシェイプに数値で色を指定する。
・展開3…「色」の3要素
 同じような色をどのように分けるか、色の3要素(色相・彩度・明度)を解説。
・展開4…「色」のユニバーサルデザイン
 見やすい色・見にくい色の組み合わせがある。色弱・色盲、高齢者への配慮。
・まとめ…復習、「色」の表現について
 色を表現する際には、色の使い方・組み合わせなどに注意する。色のユニバーサルデザインに配慮した作品制作を心がけるよう指示。
以上のような、模擬授業を行った。
授業後の生徒役の皆さんからの講評としては、以下のようなものをいただいた。
・レジュメにメモをさせる領域がもっとほしい(今回のレジュメにはかなりの量を予めこちらから記述してしまっていた)
・日本語・English比較表(色の疑問を投げかけたが、さらに発展させると面白い。英語を前面に出す努力をしていきたい)
・時間詰め込み過ぎ(確かに詰め込み過ぎたと感じている。伝えたい内容はたくさんあるのであるが、それらを絞って詳しく伝えることも必要)

教員採用試験準備講座
 12月11日(土)から、教員採用試験準備講座が開講された。先月は開講前の事前ガイダンスが行われ、この日が講座の初回となる。
 教員採用試験準備講座では、主に教員採用試験で出題される小論文対策を行う。テーマが与えられ、それについて小論文を書く。私は「一期一会」というテーマで小論文を書いたのだが、まとまりのないような感がある。書いた小論文は担当の先生に提出した。1人ひとり添削していただけるとのことだ。
 また、この講座には多くの先輩方がいらっしゃる。先輩方の教員採用試験合格体験談なども随時行われる。先輩方のお話を聞いて、自分には何ができるのか参考になる機会でもある。

教育実習に向けた準備―教育実習I
 教育実習Iの授業は、今月は2回程あった。そのうち1回はスピーチ、もう1回は模擬授業実施に向けた準備を行った。
 まずスピーチであるが、今回のスピーチのテーマは、「実習教科を通して生徒に伝えたいこと」であった。このテーマに基づいて事前に2分間のスピーチを考える。私は、英語という教科を通じて、幅広い視点で物事を考えてほしいと思っている。教科「情報」の視点も取り入れて英語で教育実習をしたいと思っている。
 模擬授業実施に向けた準備について、この教育実習Iの授業の履修クラスは、取得予定免許の教科によらない。そのため、あらゆる教科の免許を取得する学生が結集している中で、模擬授業を行うことになる。それは、各教科教育法では味わえない空気となることが予想される。各教科ごとに編成される教科教育法では、まわりの学生は自分と同じ教科の免許を取得しようとする人たちである。そうした場面では、たとえば英語科教育法では、まわりの学生は英語が得意、もしくは英語が好きであることがほとんどであろう。そうでなければ、英語の免許を取得しようとするはずがない。一方、教育実習Iのクラスでは、国語や社会、理科の免許を取得しようとする学生もいる。英語が苦手な人も、英語が嫌いな人もいる。その中で模擬授業を行うことになる。これは、学校現場により近い感覚で模擬授業を行うことができる。全生徒が英語が得意であるはずがない。英語が大嫌いという生徒も少なからずいるのではないだろうか。
 模擬授業実施に向けた準備の第1段階として、板書計画を持ち寄り、5~6人のグループで発表・意見交換を行った。このグループももちろん教科混合である。教科によっては、板書の役割が変わってくる。社会などでは、生徒にまともに板書を写させることになるであろう。英語では必ずしもそうではない。むしろ、板書をしなくても授業ができる。コミュニケーション活動(Communicative Activities)などでは、生徒の積極的な活動が授業のメインになる。板書を写すことだけが授業ではない。
 意見を交わし合った板書計画をもとに、年明けには模擬授業作成に取りかかる。冬休み中には、学習指導案を作成することが課題となっている。

大学での模擬授業実施―英語科教育法II
 12月14日(火)6限、英語科教育法IIの時間に模擬授業を行った。
 今回の模擬授業は、高等学校におけるOral Communication Iの授業を想定してJTE(日本人の英語の先生)とALT(外国人の先生)の2人1組で行うこと、そしてOral Communication Iという授業の性質上、原則英語のみで授業を行うことが決められていた。
 英語科教育法での模擬授業は、前期・後期の授業においてどちらか1回を行えばよいことになっていた。私は前期もこの授業で模擬授業を行ったのだが、後期も無理を言ってやらせていただいた。なぜならば、前期は中学生対象、後期は高校生対象の模擬授業で、私は高等学校で教育実習を行う予定だからである。中学校においては、英語学習初心者も多いことから英語の授業で少なからず日本語を使っても良いことになっているが、高等学校ではそうはいかない。全生徒が最低でも中学校の3年間で英語を学習してきているはずである。英語学習中級者である高校生に向けた英語による英語の授業を行っておきたかったのである。担当の先生はこの要望に、快く応じてくれた。もっとも全学生が模擬授業を行っても時間が余ってしまっていたのである。
 事前に、学習指導案を作成する。Oral Communication Iの授業では、学習指導案も英語で書くこととされていた。学習指導案=Teaching Planとし、授業の想定クラス、単元、単元の目標、本時の目標、授業の流れなどをすべて英語で書く。事前に作成した指導案の中から約20分間を抽出して模擬授業を行った。抽出部分は自由だが、今回は導入から展開の途中まで行うことを、ペアの学生と相談して決めた。
 導入で色のクイズを出題、展開で教科書のリスニングとリピート、そして、コミュニケーション活動に移る計画で授業を進めた。計画はできていたのだが、各活動から各活動への橋渡しがあまり上手くできなかった。「ぶつ切れ」の感覚が残ってしまった。準備はしっかりとすること、英語の場合は授業中に発言する一言一句まで準備しておくと授業がスムーズに流れる。教育実習は英語なので、英語の授業での対応も今から十分考えていかなければならない。

埼玉県生活指導研究協議会県学校
 12月4日(土)~5日(日)にかけて、埼玉県にあるホテルヘリテイジにて、標記の学習会が開催された。
 この学習会に参加するきっかけとなったのは、大学の講義「特別活動論」の講師であるA先生の紹介であった。この学習会に参加すれば、「授業2~3回分の出席とみなす」としていた(真偽は分からない)。参加した理由はもちろんそのためだけではなく、「生活指導」についてあまり考えたことがなかったからというのが一番大きい。大学の授業だけでは、どうしても教科指導が中心になる。もちろん生活指導にかかわる必修の講義もいくつか存在するが、講義を受けているだけでは、また、理論を修得するだけでは意味がないと思っていた。そこでこの学習会に参加し、現職の先生方の生の声を聴いてみたいと思ったのである。
 現職の先生方が非常に熱心であることに驚いた。校内外で様々なトラブルを起こす児童・生徒にどのように関わっていけば良いのか真剣に議論していた。この学習会では、ある1人のレポート発表者の発表のもとに、まわりが意見を出すというスタイルをとっていた。1人の教師の実践からすべての教師が真剣に考えて議論する。その議論に、私も参加し、教師の仕事というものがいかに大変なものなのか、教科指導にはない大変さを感じた。児童・生徒という人を相手にする以上、生活指導は避けて通れない。教育の原点は、教科指導よりもむしろ、生活指導にこそあるのではないかと感じた。

これからの活動目標
 1月は、期末レポート提出・期末試験に追われることが予想される。現在、冬休み中であるが、すでに期末レポートに追われている。教職の授業における、学習指導案の作成が多い。一例を挙げれば、英語科学習指導案のTeaching Plan (2nd to 4th class sessions)、学習指導と学校図書館の「図書館を使った授業の学習指導案(教科不問)」、読書と豊かな人間性の「読書会学習指導案」などである。
 以上が、今月のメインになるであろうが、各試験に向けての勉強も出来る限り進めていきたい。教員採用試験の教職教養はできれば毎日取り組みたいと思う。先日、教職教養の対策本を1冊通して読み終えた。教職教養の全体像はつかめたが、細かいところがまだ定着できていない。今月からは、過去問を解くなどして知識の定着を図りたいと思っている。同時に、一般教養、さらに情報科専門教養に関連する試験勉強も行いたい。CCNAは今月中に必ず受験、4月の基本情報技術者試験に向けて早めの対策を行いたいと思う。
 2010年は、多くの人からたくさんのことを学ぶ機会があった。そして、2011年はその学びを活かし、活発に活動していく1年にしたいと思っている。冒頭でも述べたが、今年は教員採用試験受験の年となる。7月の教員採用試験までは決して十分な時間があるというわけではないが、焦らず集中力を維持して邁進していきたいと思う。