2012年2月1日水曜日

2012/02 - 1月の活動報告と2月の抱負

神奈川県情報部会第6回研究会
1月6日(金)、神奈川県立神奈川総合高等学校にて。
「実践事例発表会と新学習指導要領情報交換会」が開催される。
私も、今年度実施された教員採用試験の合格者として採用試験の報告をさせていただいた。
以下、発表された内容を、発表順に一覧で掲載する。
「新学習指導要領「数学I」に新出する「箱ひげ図」を使った実践事例」〜生徒自らが測定したデータを用いて、母集団の分布を比較する〜
by 県立横浜清陵総合高校 I先生
(箱ひげ図の作成方法、ヒストグラムとの関連)
「現役学生からみた情報科採用試験の報告」
by 私
(2次試験について、模擬授業実施)
「体験してみよう!画像のディジタル化」
by 麻布大学附属淵野辺高校 K先生
(二値画像の実践)
「ICTを取り入れたアサーション技法を用いた「情報モラル」の育成」
by 麻布大学附属淵野辺高校 I先生
(生徒の掲示板利用)
「ディベートに挑戦」
by 県立平塚湘風高校 S先生
(ディベートの概要、模擬ディベート)
「2年目の実践事例」
by 県立川崎高校 K先生
(情報を共有するワークショップ)
「玉川学園高等部情報科のカリキュラムについて」
by 玉川学園 N先生
(K-12、小学3年生からの情報教育)
「教育用プログラミング言語の比較」
by 県立相模向陽館高校 H先生
(Squeak、Viscuit、ドリトル)
講演「今後の情報教育の在り方や新教育課程の情報提供」
by 尚美学園大学 K先生
(実践事例発表の講評、情報科の課題)


フレッシュティーチャーズキャンプ
1月14日(土)、神奈川県立総合教育センター善行庁舎にて。
今年度の教員採用試験の合格者(希望者)を対象に、採用前の研修が行われる。
・講義「教育を担う者への期待」
・講義「着任にあたっての心構え」
・オリエンテーション「今後の日程」ほか
・優秀授業紹介
(高等学校英語科、特別支援学校高等部の授業の紹介)
・シンポジウム「授業づくりについて」
講義を聴くだけでなく、同期となる仲間とコミュニケーションする機会も設けられた。


教育交流ミーティング「カリセン学びの広場」
1月28日(土)、神奈川県立総合教育センター善行庁舎カリキュラム開発センターにて。
「授業におけるICTの効果的な活用」と題して、90分間の教育交流ミーティングが開催される。
今年度の教員採用試験合格者の参加が中心だった。
会場の都合上、参加者は30名ほどで、4〜5名程度のグループに分かれて交流も行われた。
最初に、ICTを活用した授業事例を見せていただいた後、カリキュラム開発センター内にあるICTの見学と実演などが行われた。
これらの後、グループ内で「ICTを活用してどのような授業を行ってみたいか」というテーマで話し合いを行った。
グループのメンバーは、校種・教科がバラバラで、様々な意見が挙げられた。
グループでの話し合いの後、グループ毎に発表を行うことで皆で共有し、あっという間の90分が過ぎる。


大学生最後のレポート・試験など
総合演習
教職課程必修科目の一つである。
この科目では、グループに分かれて、総合的な学習の時間を想定したグループワークを行う。
グループで決めたテーマのもと、事前学習・アンケート調査・インタビュー調査等を行った後、最終プレゼンを行う。
最終回の授業で約30分間のプレゼンテーションを行った。
(テーマ「小学校を基軸とした外国語教育」)
情報社会論II
学部科目。
「今日のインターネット以前に見られた匿名のコミュニケーションの先行的な事例」「近年の電子書籍の流行の前段階」についての論述試験が行われた。
人間性心理学
学部科目。
教科書持ち込み可の、基礎理解を確認する試験が行われた。
情報と経済行動
学部科目。
授業で挙げられた語句の説明、「信頼」の意義、中途採用・転職と非対称情報についての論述試験が行われた。
学校図書館メディアの構成
司書教諭課程必修科目。
NDC分類と目録の作成の試験が行われた。
問題解決ゼミナール
学部科目。
本学部では卒業論文は必修となっていない。
そのため、ゼミの評価は各ゼミの担当の先生によって異なる。
私のゼミでは、最終論文を提出して終了となった。
(「21世紀の教育像」と題して、海外の教育事情と情報教育・教育の情報化についてまとめた)
言語と文化(英語文化圏)B
学部科目。
パフォーマンス研究、カルチュラル・スタディーズ等について学んだ理論等を用いて、身近な文化的パフォーマンスについて論述する試験が行われた。
(「教育におけるパフォーマンス」として、ジェンダー・パフォーマンスと授業におけるパフォーマンスについて論述した)
コンピュータグラフィックス
学部科目。
これまでPOV-Ray上で3DCG作品の制作方法を学んできたが、それらを活かしてオリジナルのアニメーションを制作して提出した。
ジェンダーを考える(総合講座)B
学部間共通総合講座。
ジェンダーを自分自身を絡めて考える論述試験が行われた。
現代フランス研究—文化大国のプロフィール—
学部間共通総合講座。
講義で挙げられたテーマについて、「文化大国のプロフィール」について論述するレポートが課された。
(教育・文化遺産・ヴァカンス について論述した)


2月の抱負
期末試験も終わり、事実上大学生活が終わりを迎えた。
4月からは社会人となるわけであるが、それに備えて何らかの準備をしていきたいと思う。
来年度どこに赴任するのかまだ決まっていないため、期待と不安が入り交じっている状況である。
社会人としての不安、新たな地であることの不安、新生活の不安など、挙げればキリはないが、念願の教師生活のスタートであることに変わりはない。
できることから始めたいと思う。
2月・3月中には、VX先生によるフォローアップの会、総合教育センターでの研修等、引き続き自分を高める機会が目白押しである。
常に学び続けることを心がけ、春に備えたい。

2012年1月1日日曜日

2012/01 - 12月の活動報告と2012年の抱負



謹賀新年
2011年は大変お世話になりました
本年もどうぞ宜しくお願いいたします


情報コミュニケーション学部ゼミナール大会
明治大学情報コミュニケーション学部では、毎年ゼミナール間の交流と学問の垣根を越えることを目的としてゼミナール大会を行なっている。
各ゼミナールが日頃の研究成果をプレゼンテーションするものである。
今年は12月10日(土)にリバティタワーで開催された。
私が所属するWゼミは初めての参加であった。
私がメインでプレゼンし、私の他に補助役で1名、計2名で挑んだ。
ゼミナール大会には、3・4年生ゼミから25チームが出場、予選を4ブロックに分けて行なった。
それぞれのチームの持ち時間は15分+質疑応答5分である。
わずかな時間で日頃の研究成果を発表していく。
各ブロックの上位1チームが本選に出場、計4チームで本選を争うことになる。
私のゼミは、Cブロックを通過、本選に出場した。
審査は、NPO法人国際プレゼンテーション協会の皆さんと学生審査員によって行なわれた。
学生審査員は、予選ブロックで惜敗した22チームの代表者1名ずつ、22名で構成される。
国際プレゼンテーション協会/学生審査員はそれぞれ異なる評価基準で採点、表彰も別々に行なわれた。
私のゼミは、国際プレゼンテーション協会の皆さんの審査で第2位、学生審査員の審査で第1位を獲得した。
賞品として賞状とジェフグルメカード、書籍『パーフェクト・プレゼンテーション』(八幡紕芦史著)をいただいた。
情報科の授業の一つとしての「プレゼンテーション」について、自らのスキルを磨くと同時に、どのような学習活動が考えられるか考える必要がある。

インターンシップフォローアップの会平成23年度第2回
~プロジェクト発表会~

12月11日(日)、専修大学にて、ネットワーク情報学部プロジェクト発表会2011を見学する。
「情報」を含んだ学部名は数多く存在するが(私が所属する「情報コミュニケーション学部」のように)、それぞれの学部において「情報」の捉え方が異なっていることを痛感した。
それだけに高等学校における教科「情報」、さらには小・中・高校を通して行なわれる「情報教育」は多様なものとなるはずである。
今回のプロジェクト発表会で見学したプロジェクトは、以下のようなものである。
「TalkLIVErary~情報の相互発信によって人と人をつなぐ図書館にしよう~」
「子育てを支援する環境モデルの研究~子育てにやさしいまちプロジェクト」
「訪日外国人のためのモバイル・サービスのデザイン」
「RhtyMiko~新しいユーザーインタフェースを用いたゲーム制作」
等々のプロジェクト発表を聴かせていただいた。
どのプロジェクトも興味深い発表内容であり、それぞれに独自性を感じられるものであった。
なぜこのようなプロジェクトになったのかその動機・仮説と結論に至るまでの研究過程も明示されていたように思う。
そして、ビジネス系・システム系・デザイン系のそれぞれの学生が意気投合し、成果物としてまとめ上げている点がとても良いと思った。
デザインを学んできた学生が皆「小塚」を使って成果物を作成していたことには驚きを隠せなかった。
いずれにしても、プロジェクト発表会のような、学部内にとどまらず、外部の方々をも対象としてアウトプットする機会を設けていることで、専修大学ネットワーク情報学部を知らない人に伝える能力も身に付くことだろう。

神奈川県情報部会第4回研究会
12月21日(水)、神奈川県立総合教育センターにて。
「総合学科学習活動成果発表会」を見学させていただく。
発表会では、スライドを映すためのメインスクリーンの他に、プログラムを映すサブスクリーン、発表者の顔や実物を提示するためのサブスクリーンの計3枚のスクリーンが用意され、効果的に活用されていた。
VX先生より、カメラ操作の実技も体験させていただき、発表会における情報機器の活用について学ばせていただいた。
発表者の顔を映すためには、
可能な限りアップで撮る/発表者の鼻の位置が画面の中央にくるように撮る/少し下から撮影して上向きの表情を撮る
ことが重要であるという。
簡単にできるカメラ操作一つで、発表者の発表態度、オーディエンスの発表を聴く態度が格段と変わる。
顔が見えるだけで発表にコミュニケーションが生まれ、発表者の一方的な発表に終わる発表会ではなくなるのである。
ステージ近くで会場全体を見渡してみたが、発表を聴いている生徒は驚くように発表に聴き入っていたように思う。
教員の少しの準備・演出で発表会の雰囲気を変えることができるものと痛感させられた。
発表自体も素晴らしいものであった。
高校生1人ひとりが、問題に対して真剣に立ち向かい、その過程や結果を本気で伝えていた。
本気で立ち向かう高校生を後押しする存在として、教師も本気で生徒と関わる必要があると感じた。

2012年の抱負
2012年、大学での学生生活も3月に終わりを迎える。
そして4月からは神奈川県の情報科教員となるわけだが、まだまだその実感は湧いていない。
1月6日には、情報部会の実践事例報告会にて、教員採用試験の報告をすることになっている。
その後1月いっぱいは、最後の定期試験対策、レポート提出に追われることになるだろう。
その後は、4月からの赴任に向けて授業を作ったり、教材を作ったりしていきたいと思う。
授業だけではなく、様々な場面で生徒と接することを考え、可能な限りの教養を身につけるため、積み上げている本を読みたいと思う。
いま、期待と不安の気持ちでいっぱいである。
初志貫徹の精神を忘れず、1年間が学び多い年になることを願うばかりである。