2011年11月1日火曜日

2011/11 - 10月の活動報告と11月の抱負

インターンシップフォローアップの会平成23年度第1回
10月2日(日)、神奈川県立横浜清陵総合高等学校にて。
五十嵐先生からはアルゴロジックの授業の紹介。
アルゴロジックでアルゴリズムを考えることだけでなく、IrfanViewで完成画面をキャプチャする。
画面キャプチャすることに必然性を持たせた実践である。
1つ1つのテーマを単発で行うのではなく、テーマ間の関連性を意識して授業を組み立てることは重要なことだと思った。

Mくんの模擬授業は「情報の収集、発信する上での問題点を知り、その解決方法を知る」ということが学習内容であった。
ワークシートが3枚用意され、とても面白い内容で授業が展開されていた。

Mさんの模擬授業は「画像の表現」として、色の表現方法についての授業だった。
ビデオ教材、カラーセロハンでの実技、Excelカラーチャートと、教材が綿密に用意されていて、興味深い内容だった。

K先生からは、「パスワード」の授業として、パスワード解析ソフトを用いた実践報告をしていただく。
パスワードはすべて同じものにしがちであるが、どうして破られにくいパスワードを作ることが必要なのかを考えさせるような実践であった。

N先生からは、講師経験の中での体験を報告していただく。
学校によって生徒の姿、授業が様々であることが伝わってきた。
公立学校の教員としては、こうした生徒や学校の実態を認識することが必要であることを感じた。

教育実習事後指導
10月15日(土)、明治大学リバティタワー1073教室にて。
教育実習前期実施者は、クラス毎の実施であったが、後期実施者は全体的に少ないため、クラスを統合しての実施だった。
担当は齋藤孝先生。
齋藤先生からの講義は、社会人になるにあたっての注意点。
・報連相も重要であるが、天守閣(てん・しゅ・かく)→テンション・修正・確認も重要であるということ。
→テンションを高く、メールを送る前に確認・修正をすることも必要ということ。
・普通はダメ、普通以上でなければならないということ。
→まわりは皆普通、普通の人よりも上に立たなければならないのである。
・ストップウォッチ購入のススメ
→一つ一つの仕事に対して、時間を守る。
→細かい仕事を着実にこなしていくことが必要。
最後に、グループワークを行い、教育実習を振り返る。
授業について感じたこと、授業以外で感じたことを共有し、自分なりの「教育とは○○」を教室の中心に向かって1人ひとり叫ぶ。
大事なのは「準備」である。Prepare! Prepare!! Prepare!!!

情報処理技術者試験―基本情報技術者試験
10月16日(日)、土浦市のアール医療福祉専門学校にて。
事前の学習があまりできなかったので心配していたが、教員採用試験のために学習したことが頭の片隅に残っていたのか、結構できた気がした。
それも午前試験に限ってのことだが…。
午後試験は対策をあまりしていないせいだろうが、あまり解けない。
アルゴリズムの問題は特に苦手意識を持っている。

後日、IPAから解答が公表されたので自己採点をした。
以下に五十嵐先生にならって自己採点結果を掲載する。


<午前試験自己採点>



<午後試験自己採点>

解答が必須の「データ構造及びアルゴリズム」が弱点であることは明らかだ。

神奈川県情報部会第3回研究会
10月22日(土)、東京工業大学大岡山キャンパスにて。
東急大井町線大岡山駅からすぐそばにある。
プログラムの1つめとして、東工大像情報工学研究所長谷川修准教授による講演「東工大の脳型人工知能が拓く近未来―これからネット・スマホ・ロボットはどうなる?―」を聴く。
コンピュータと人間の関わりを考えるに当たって、大変興味深い講演だった。
・インターネット上の情報を使っているのは人間だけであり、コンピュータはデータを多く所有しているがそれらデータと実世界とのかかわりを認識することはできない。
・これまでの、認識させようとするものをたくさん学習させるという姿勢から、基になるような基礎的知識(概念)の組み合わせへというパラダイムシフト。
・Transfer Learning(転移学習)へ→アルファベットと辞書との関係のようなもの。基礎的な知識+ネット情報でその場その時に転移する。
・画像だけでなく、五感でそのままの状態をそのまま学習する。
・知識の再考→熱いやかんに触ったら火傷をすると学んだのは、幼い頃から母親に「やかんに触ったらダメ」と言われ続けてきたから。
学ぶこと自体が目的なのではなく、学ぶことによってそこからさらに学び続けることが目的なのだろう。
J.デューイも『民主主義と教育』の中で「学ぶこと」ではないが、「教育」の目的について、同じようなことを言っていたことを記憶している。

プログラムの2つめとして、スーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を見学する。
TSUBAME2.0のパンフレットを見てみると、TSUBAMEは、東工大の象徴である「ツバメ」の意味だけでなく、略語になっていた。
Tokyo Tech Supercomputer UBiquitously Accessible Massstorage Environment の略のようだ。
スパコンを実際に見たのは初めてでとても興奮した。
また何もかもがビッグスケールで驚いた。
研究目的のみにスパコンを使用しているのではなく、学生にもストレージを開放し、1人あたり保存用25GB・計算用25GBの50GBも確保されていることは東工大ならではだろう。

この後は、各自東工大の学園祭を見学する。
K先生、Y先生、Mさん、Mくんと共に東工大キャンパス内を巡る。

名簿登載者説明会
10月26日(水)、神奈川県立総合教育センター善行庁舎にて。
事前に健康診断を済ませ、健康診断書+X線フィルムを持参して会場に向かう。
会場はもっとたくさんの採用者で溢れるのかと思っていたが、会場の半分以上が空席状態での開会だった。
確認できただけでは、高等学校数学科・情報科での合格者、特別支援学校での合格者が出席していた。
全体の諸説明の後、個別面談が行われ、事前に提出した個人票の確認、今後の提出物の確認、勤務希望地について話をした。
教員免許状取得見込である私は、何が何でも「卒業」をするようにと言われた。
現段階で卒業に必要な単位は満たしているので、今年度後期に履修している教職課程の必修科目の単位を修得して、4月を迎えたいと思う。

教員免許状一括申請確認ガイダンス
10月上旬に、介護等体験証明書を資格課程事務室に提出。
10月28日(金)には、確認ガイダンスに出席した。
教員免許状一括申請で申請した事項の確認をし、宣誓書に署名・押印する。
発行手数料の振込用紙をもらい、各自申請教科数分の金額を振り込み、領収書を資格課程事務室に提出することで申請が完了する。
これを怠ると教員免許状を卒業式当日に手にすることができなくなる。
早めに振込に行きたいと考えている。

大学関連
教員採用試験に合格したことを、これまで特にお世話になった先生方に報告している。
教職課程の先生が多く、授業内で後輩のために体験談を話してほしいとお願いされたこともあった。
また、後期の授業は10科目(20単位)ほど履修している。
情報科教員としての素養を高めるために、金曜3限にはコンピュータグラフィックスを履修。
POV-Rayを用いて3DCG作品の制作を行っている。
教科書として『POV-Rayによる3次元CG制作―モデリングからアニメーションまで―』(CG-ARTS協会)を使用している。
以下に、課題として作成したいくつか作品を掲載する。


<遠くから近づいてくる物体のあるシーン>



<スポットライトまたは環境光を効果的に使用した風景>



<パターンで塗られた、または模様を使った物体のある風景>



<石、木、金属またはガラスの素材を使った物体のある風景>


11月の抱負
11月はこれと言って行事があるわけではないので、自主的に研鑽に励んでいきたいと思う。
故Steve Jobs氏の伝記が最近刊行された。
Apple社とSteve Jobs氏に見る「情報」と「デザイン」について、時間を見つけて考えてみたい。
Steve Jobs氏はその高いプレゼン能力でも知られる。
『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン』は購入後、積ん読状態なので、本を読むことで深めていきたい。
Steve Jobs氏から「情報」の教材を探りたい。

11月8日(火)には、来年度教育実習実施者の事前指導クラスにて、教育実習&教員採用試験体験談を話すことになっている。
併せて、準備を進めていきたい。

【別記】
10月31日~11月1日にかけて、大学の友人らと共に、小旅行を兼ねて、東日本大震災による東北地方の被災地を訪問した。
今回の訪問の目的は、「一次情報」としての被災地を視察するためである。
正直、被災地の光景を見た際は、言葉が出なかった。
テレビやラジオでは感じることのできないものがそこにはあった。
それを書き言葉として伝えることはできないのかもしれない。
だが、その現状を少しでも知ってもらうために、近日中にいくつかの写真と共に公開したいと思う。
私はそのほとんどを車の運転に費やしたため、友人らが撮影した写真を彼らの許可を得た上で掲載する予定である。

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